サマソニ現地レポ The 1975が大観衆に見せつけた、世界最高峰のロックバンド像

The 1975のマシュー・ヒーリー(Photo by Kazushi Toyota)



ライブはいよいよ終盤となり、ここからは大ヒット曲を立て続けに披露。まずは最新作から「Love It If We Made It」がプレイされ、その後に続いた「Chocolate」では、イントロが鳴った瞬間に割れんばかりの歓声が響き渡った。The 1975の原点でもあり、彼らのポップな側面を象徴する大名曲のパフォーマンスに、会場の端々からシンガロングが聞こえてくる。

デビューアルバムから連続の披露となった「Sex」で、会場のボルテージは最高潮に到達。ソリッドなギターリフとニューウェイブなビートに乗って、アリーナ全体が一体となった。終盤には、マシューの「イチ、ニ、サン!」の声に合わせて一斉にジャンプ! 楽曲が終わると、スクリーンには「ROCK N ROLL IS DEAD / GOD BLESS / The 1975」の文字が大きく映し出された。

一瞬ここで終わりかと思いきや、ステージにはメンバーが残り、すぐに最後の楽曲「The Sound」のイントロがフェードイン。ミュージック・ビデオと同様の演出で、ピンク地のスクリーンには次々にThe 1975へのアンチコメントが映し出されるのだが、熱狂に包まれた大観衆の前ではそれらのコメントもノイジーマイノリティの戯言にしか見えない。

活動初期には賛否両論を浴びていたものの、結果を出し続けることで否定の声を跳ねのけてスターダムの階段を駆け上がってきたThe 1975。今では、誰もが彼らのことを認めざるを得ないだろう。羨望も嫉妬も引き受けてシーンの頂点に堂々と君臨する、世界最高峰のロックバンド、世界最高峰のポップスターの姿が確かにそこにあった。


Photo by Kazushi Toyota



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