リッチ・ブライアン独占取材 人生を変えたヒップホップとアジア発のアイデンティティ

リッチ・ブライアン(Courtesy of ワーナーミュージックジャパン)

通算2作目のニューアルバム『The Sailor』をリリースしたばかりのリッチ・ブライアンに、このタイミングでは日本独占となる電話インタビューを実施。インドネシア・ジャカルタ出身の1999年生まれが、88risingの花形ラッパーになる前の修行時代と、新たな領域に乗り出した最新作、自身の民族性とアートの相互関係について語った。


―今日はどちらに?

ブライアン:LAにいるよ。

―そうですか、さっそく始めますね。まずは今年1月、日本で開催された88risingのショーケース・イベントについて。あなたがトリを務めていましたよね。

ブライアン:すっごく楽しかった。僕はそもそも日本って場所が大好きで、その前にも2回行ったことがあったんだけど、今回は仲間と一緒に東京、大阪とライブ・パフォーマンスで回ることができて最高に楽しかった。お客さんも超エネルギッシュだったし。

―日本人だけでなく、アジアからのお客さんを多く見かけたのも印象的でした。その感じって伝わりました?

ブライアン:うーん、正直よくわからなかった。それより、アジア以外の国から来たんだろうなってオーディエンスが意外と多かった気がする。その感じは他の国でやるライブでも一緒で、だから違和感もなかったし、いつもの感じで楽しめたよ。日本も同じなんだなって。

―その前に日本に来たのは何のため?

ブライアン:MVの撮影だね。「Who That Be」(2016年のシングル)を日本で撮ったんだ。



―あのビデオに映ってる感じが、あなたのイメージする日本?

ブライアン:好きなんだよね、ああいう風景とか、雰囲気とか。そこは姉貴(※)の影響もあると思う。彼女は日本が大好きすぎて、年に3〜4回くらいのペースか、それ以上に行ってるかもしれない。僕も以前、姉貴と一緒に行ったことがあって、そのとき印象に残ったものを映像に取り込んだ感じかな。

※ソニア・エリカ:インドネシアにおけるファッション・ブロガーの先駆けで、フォトグラファーやボーカリストなど多方面で活躍中。Instagramのフォロワーは19.6万人。

Translated by Kazumi Someya

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