17歳の人気インスタグラマー殺害事件、容疑者が無罪主張

クラーク容疑者の父親も過去に犯罪歴が

デヴィンズさんの事件はソーシャルメディア上で大きな波紋を呼んだ。理由のひとつは、デヴィンズさんをつけ回していた匿名の男性が、むげにあしらわれた腹いせに殺したのではないかという憶測が飛び交ったからだ。デヴィンズさんの遺体の写真はInstagram上で拡散し、大勢の人々がいいねやフォロワーの数を増やして「人気」を得たいがために、偽のアカウントを作成して画像をシェアしていた。中には#pinkcloudsforbiancaというハッシュタグをつけて、ピンク色の雲の画像でInstagramを埋め尽くそうとしたユーザーもいたが、Instagramは画像の拡散阻止に十分な対応をしなかったとして非難を受けた。

気味の悪い偶然だが、ニュースサイトSyracuse.comの記事によると、クラーク容疑者の父ジェイソン・クラーク氏も2010年、妻にナイフを向けて10時間自宅に立てこもり、逮捕されている(息子ブランドンは現場にはおらず、事件は目撃していない)。裁判資料によると、妻が浮気したと思い込んだ同氏は妻を人質に立てこもり、警察が突入するまで妻を殴っては、喉を切り裂くと脅していた。「殺されると思いました」と当時妻はコメントした。クラーク氏はその後銃暴行および武器所有などの罪で起訴された。最終的に懲役4年が言い渡されたが、2年で刑期を終えた。

ローリングストーン誌に送られた声明の中で、デヴィンズさんの遺族は17歳のビアンカさんを才能あふれるアーティストと称し、高校を卒業したばかりで秋から地元の大学に通うのを楽しみにしていたと語った。「ビアンカの笑顔は私たちの生活を明るく照らしてくれました。私たちの記憶の中では、ずっと大事なプリンセスです」

ブランドン・クラーク容疑者は現在、保釈なしで勾留されている。次の出廷は9月16日の予定。

Translated by Akiko Kato

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