写真家バロン・ウォールマンが捉えた、60年代ロッカーの姿

リップ・イット・アップ
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Courtesy of Baron Wolman/Omnibus Press

1967年にテレビ番組に出演した時のリトル・リチャード。その頃、ロックンロールの革新者はカムバックへの道を歩んでいた。「本当にワイルドだった」とウォールマンはパフォーマンスを振り返った。「目の前の光景が信じられなかった。」

ロッドとヒッピーの出会い

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Courtesy of Baron Wolman/Omnibus Press

1968年、サンフランシスコのフィルモア・ウエストのステージ前方に立つジェフ・ベック・グループのロッド・スチュワート。「コンサートフォトグラファーにとって大切なのは、演奏をしている被写体が音楽以上のパフォーマンスをすることだ」とウォールマンは言う。「パフォーマンスを行えば行うほど、いい絵が撮れる。」ウォールマンは、ここに写っているスチュワートの印象的なポーズを指摘する。「音楽とは無関係のことをしているけど、それがまたとてつもなく笑えるんだ。だって、どうしてシンガーがステージの上でしゃがみ込んでるんだ? 地元のバンドは絶対にこんなスカーフを巻いたり、革靴を履いたりしない。サンフランシスコ・ベイエリアのバンドのほとんどはヒッピーで、レザーのフリンジなんかを身につけていた。」

Translated by Shoko Natori

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