ハードロックの栄枯盛衰を乗り越えた男が語りつくす、愛と憎しみの30年間

スキッド・ロウのヴォーカリストとして絶大な人気を誇ったセバスチャン・バック(Photo by Enzo Mazzeo)



ジョン・ボン・ジョヴィとの関係

―最近、ボン・ジョヴィのメンバーとの関係はどんな感じですか?

仲が良いよ。ベガスではリッチーに会った。チャリティーライブでディー・シュナイダーとリッチーと俺で1曲披露した。その前だと、2〜3年くらい前にマンダリン・オリエンタル・ホテルで、ジョン、リッチー、俺の3人でワインを10本ほど空にしてやった(笑)。ジョンとはしばらく会っていないけど、前に会ったときは本当に楽しかったよ。

―ジョン・ボン・ジョヴィがスキッド・ロウのデビューアルバムの印税を得ている理由を教えて下さ。

れは彼が俺たちを見出したからだよ。ボン・ジョヴィのニュージャージー・ツアーに俺たちを参加させたのも彼だし、あのとき、スキッド・ロウは制作契約という契約書に署名した。この契約書は、俺たちが成功すれば利益の一部がジョンに渡るというものだった。でも俺たちが成功するなんて誰も思っていなかった。なのに、俺たち、かなりの成功を収めたわけだ。もちろん、一夜にしてってわけじゃなかったし、少なくとも2週間はかかったよ。ジョンと一緒にツアーを回っているうちにあっという間に人気者になった。

―ジョンが相変わらず利益を得ていることは気にならないようですね。

確かにジョンはもらい過ぎているっていう連中もいるけど、これまで何度か自分に与えられたチャンスについて考えてみて、あのツアーがなければ絶対に今の自分はいないって思うようになった。

―模範回答ですね。

ああ。でもボン・ジョヴィは俺たちに会計士もくれたんだよ。ブルース・コルグレッターという男。事の核心が知りたかったら彼に聞いてみるといい。でも会計士が一緒って……(笑)かなり便利だったよ。

―『スキッド・ロウ』の印税は今でも入ってきますか?

ああ。もちろんもらっている。パフォーマンス印税をね。

―「エイティーン・アンド・ライフ」のようにメロディを作っている曲があるのだから、出版印税をもらうべきなのでは?

俺よりもずーっと利口なビジネスマンからその言葉を何度も聞いたよ。もちろん、そうするべきだ。ただ、正直な話、そういう法廷闘争を始めると、それに吸い取られるエネルギーが膨大すぎる。年齢を重ねるに従って、能力が衰えないうちに、ファンのために出来るだけ多くの成果を残すことにエネルギーを使うことにした。これにはバックアップSEを使わないでやるツアーも含まれる。100%生演奏のオールドスクールなやり方で、最近では本当に珍しいよ。俺が次にやろうと思っているのがレコードだ。回想録『18 and Life on Skid Row(原題)』を書くのに4年かかったからなぁ。

それと同じ衝動を現大統領に感じている。ヤツはうつ状態に陥るくらい俺を混乱させるんだよ。それをTwitterで表現したいし、これまで何度もそういう投稿をしてきた。でも、そういうことを俺は本当に言いたいのかな?と思って。ネガティブなことばかり発信する連中はたくさんいるし、俺は惨めになりたくないし。

―その境地にはどうやって到達したのですか?

ほんと、自分の健康とエクササイズに集中しているだけだ。生まれて初めてまともな食生活を送っている。これは嘘みたいな本当の話だ。



Translated by Miki Nakayama

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