ちゃんみな、20歳のアルバムを語る「私たちの世代が時代を作っていく」

ーダイバーシティが注目される世の中ですけど、「多様性は良いことだ」ということをゴールにしちゃうと目的が変わっちゃうというか。世の中は多様性に溢れているということを理解することがまずは大切なのかなと思います。

ちゃんみな:私の楽曲は何かを訴えてはいるけど、どうしたいんだよねとかは言っていなくて。これってこうだよねって言い捨てているというか。最終的に「ニキニキ」とかという、どこの国の言葉でもない言葉を入れたりしていて。感情のままにというのは今の時代、必要不可欠なのかなと思います。

ーありのままであることが結構難しい世の中でもありますからね。

ちゃんみな:世界的にそれはテーマになっていますよね。ちょっと前にまたアメリカでヒップホップが流行ったじゃないですか。それってたぶん、リアルなラッパーが増えたからなのかなと思っていて。ヒップホップって他のジャンルと比べて、リアルなところが多いじゃないですか? はっきり言ったりするし、汚い言葉もあるんですけど、そういうものを今世界は求めているのかなという感じがしますね。日本でも、あいみょんちゃんが今の世の中に受け入れられているのって、リアルなイメージを、みんな求めているんじゃないかなと思いますね。

ー先日、Twitterで「同世代の本気はやっぱり怖いくらい刺激されるものがある」と書かれていましたよね? 具体的に何か出来事があったんでしょうか?

ちゃんみな:あの日は、亀田興毅さんと那須川天心くんの試合だったんですよ。天心くんは私と同い年なんですけど、この業界ではあまり同い年と知り合わないんですよ。こんなこと言ったらあれですけど、知り合ったとしても、中途半端に物事を考えていて、なんとかなるよという感じで考えている人たちが結構いる印象で、同い年に若干失望していたんですね。私、こういう見た目だから誤解されやすいんですけど、めちゃめちゃ熱い人間で。冷めている人とか、諦めている人とかを見ると、がっかりしちゃうんですよ。若干失望しているときに、天心くんが亀田さんと試合するってなって。Twitterでは、亀田さんが勝つだろうって言われていたんですけど、気になってAbema TVで観ていたら、一切目をそらさずに立ち向かっていて、本当にかっこよかったんですよ。周りからの声を何も気にせず、俺は俺だけの試合をするって。いろいろなものを背負ってプレッシャーもあったと思うのに、真っ直ぐな目で何も怖くねえという顔をしている同い年の姿に感動しちゃって。しかも試合にも勝って。私も頑張らないとなって刺激を受けました。ジャンルは違えど、同い年がこんなに活躍する年にもなったんだなと思いますし。

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