ハリウッドザコシショウ、わめきのプロによる単独公演レポ

11年目となる単独公演ツアーを開催中のハリウッドザコシショウ(Photo by 大橋祐希)

お笑い芸人ハリウッドザコシショウ(以下:ザコシ)が2019年8月1日、「ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズSEASON(11)ツアー珍棒」の初日公演を、東京の座・高円寺2にて開催した。昨年に引き続き、東京、静岡、大阪を巡る毎夏恒例のツアーとなっており、チケットが販売するや即完売の盛況ぶり。「ドキュメンタル」や「あらびき団」、「R-1ぐらんぷり」など大きな活躍を通じて、近年ザコシが如何に世間に注目されているかが伝わってくる。芸歴26年、お笑いコンビG★MENSとしてデビューしたものの、苦節の時代を経て今ブレイクしている彼が、11年に渡って大事に続けてきた単独ライブが今年も始まった。

開演前の場内では、ザコシが好きだと公言しているテクノミュージックをBGMに、お得意の変顔や昔の自分の写真など小ネタを盛り込んだ画像がスライドジョー形式で流れ続けていた。舞台が暗転し、Gパンと革靴、ハットと自身のグッズTシャツを身に纏ったザコシが登壇すると場内からは拍手と歓声が上がり迎えられた。

オープニングトークでは、Twitterでライブの告知をしようとしただけなのに「センシティブな画像」として公開できなかった身の回りのネタから、昨今世間を賑わせている話題をどんどん皮肉るブラックジョークから、お得意の下ネタまで、どんどんエンジンをかけていく。

オープニングトークが終了すると、幕間のビデオコーナーへ。映画館で映画を観るのが好きな人ならお馴染みのCMをパロディ化した動画が流れ、BGMに合わせて腰を激しく振りだす姿に場内からは大きな笑いと拍手が起こった。



続いて時事ネタコーナーへ。このネタを見ればニュースを見なくても世間の出来事を理解できると豪語し、タレントの不貞に批判が集まった内容については皮肉を込めて「オッシャ!」と叫び、女優とお笑い芸人の結婚に対しては「クソッ!」と叫ぶなど、奇声をあげながら変顔をふんだんに盛り込み、的確にツッコんでいく。ザコシはどんな皮肉やひどい下ネタでも大きな声で全てを笑い飛ばす。そのせいか、嫌味や後味の悪いものを残さない点が魅力的だ。

幕間のビデオコーナーでは、「ドキュメンタルシーズン7」で霜降り明星のせいやをレッドカードに追い込み、その画面のインパクトから話題となったサブリミナル動画が流れる。「あんなん普通に考えたら地獄」、「嫌な気持ちにさせてやろうと思って撮っている」と本人が断言するほど、やり過ぎな特殊効果を盛り込んだビデオは衝撃的。「笑わねえと潰すぞ」という不条理な言葉に会場からは笑いが起こった。


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