tricotが活動9年目にしてメジャーを選んだ理由とは?

結成9年目にしてメジャーデビューを果たすtricot

tricotが、結成9年目にしてメジャーデビューを果たす。ピクシーズのオープニング・アクトを務めたり、海外のフェスに出演するなど、DIYながら高い評価を得てきた彼女たちは、なぜこのタイミングでavex/cutting edge内にプライベートレーベルを設立することにしたのか。今年秋に控えるメジャー初楽曲のリリースと、9周年企画ライブ2daysを控えたtricotに、メジャー発表後初インタビューを行なった。

─tricotは、2011年5月に自主レーベルBAKURETSU RECORDSを立ち上げて、DIYで活動してきました。正直、メジャーで活動するタイミングは何度かあったと思うんですけど、なぜこのタイミングでavexとの契約を決めたんでしょう?

中嶋:メジャーにいった方がいいのかという話し合いは何度かしていたんですけど、その時はあまりしっくり来ていなくて。1回目に話し合ったのは「スペースシャワー列伝ツアー2013」の後ぐらいで。そのときは、正直まだチームが固まっていなかったし、その体制でまだやれることがあるんじゃないかってことで、BAKURETSUでやることを選んだんです。その後ドラムが抜けて3人になってからは、メジャーどうこうというより、ライブを頑張らなあかんというところに必死で。(ドラムの)吉田さんが入ってきてくれて、今3年ちょいぐらい?

吉田:うん、そうやね。サポートを含めたら3年ぐらい。

中嶋: 3年ぐらい一緒に47都道府県を回ったり、アルバムを作ったりして、準備は整ったなというのが今で。これまでメンバー4人とマネージャー1人でやってきたので、もっとそれぞれのプロフェッショナルがいれば、より多くの人たちまでtricotの音楽が届くんじゃないかなという気持ちが生まれてきたんです。



─大前提として、バンドとしての形が整ったということが大きかったと。

中嶋:そうですね。出来る曲も増えてライブもめっちゃよくなったし、4人になってできることも増えた。やりたいことも沢山出てくるようになったんです。

─吉田さんは、tricotに加入するプレッシャーはなかった?

吉田:tricotには、僕が尊敬している大先輩のドラマーが何人も参加していて。そこにプレッシャーを感じるというよりは、強大な敵がいてくれてよかったと燃えるタイプなんです(笑)。もちろん自分が入ってよかったとメンバーに言わせないといけないと思っていたし、今までのtricotから変化を見せるために、むしろ自分の要素を入れるようにしました。ただ、新参者がイキっている感じではなくて、みんなと足並み揃えてできるよう意識はしていましたね。

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