咲良菜緒、ラムシュタインのライブで「心」を燃やしたいと願う

システム・オブ・ダウンは「新しい世界」

―気持ち悪いものにハマる感覚ってなんなんですか?

自分にはできないからじゃないですかね。絶対出ない、あの高い声。(Aメロの途中で)これ! こんな声、絶対出せない。あとは動きもそうだし。これまでどういう生活を送ってきたんだろ(笑)。

―この曲が出た90年代当時、アメリカで彼のライブの開催に反対する運動があったりして。

あ! 聞いたことあります。マンソンが出禁になってる州があるんですよね? でも、敵は多いけど、味方も強そうですよね(笑)。

―お、いいセリフですね。「敵は多いけど、味方は強い」。

私、味方なんで(笑)。

編集部からのお題 その4
Arch Echo  /  Immediate Results!


―次は菜緒さんにとって新しい世界だと思います、気にいるかどうかはわからないですが、インストバンドです。

なにこれ、すごい! 展開がすごく変わりますね。ゲームの世界みたい。わかります? ゲームが始まって、いろんなコースを通って……ほら、今のメタルっぽくなったところで1面の中ボスが出てくるんですよ。ここは雑魚集団を倒してるところ。すごーい。

―メタルと、フュージョンっていうジャズから派生したジャンルが合わさった感じですね。ジャンルのことは置いといて、とにかくなんかすごいですよね。

そうそうそう。同じフレーズ全く弾かないし、そもそもサビっていう概念がないですよね。これはボーカルがいても歌えない。歌いようがない! ボーカルなしの曲はほとんど聴いたことないですけど、とにかく速いし、「リズムむずっ!」っていう。楽器はなんですか?

―鍵盤がいるぐらいで、普通のバンド編成ですよ。

へぇ~。ジャズっていうとホーンのイメージがあって。

―フュージョンっていうのは……わかりやすいところで言うと、F1の曲ってわかります? デデン、デデンデデンデデンっていう(とT-SQUARE「TRUTH」を口ずさむ)。

あ、はいはい! 

―あれもフュージョンです。

そうなんだ! 楽器弾けないからわかんないけど……とにかくすごい(笑)。ライブで観てみたいですね。ドラムも難しそうだし、面白い! これはなんていう人たちですか?

―アーチ・エコーっていうアメリカのバンドです。これは最新作に入ってる曲です。

全部インストですか? すごい!

―これは新しい世界でしたね。

うん、本当に新しかった!

編集部からのお題 その5
SYSTEM OF A DOWN  /  Violent Pornography


―では、次にいきます。

(Aメロを聴いて)これも相当新しい世界なんですけど! いいっ! この最初の部分がずっと続くと理解できなくなっちゃうけど、途中で展開が変わるからいいですね。あ、サビになるといいヤツっぽくなりますね! さっきまでは変なヤツだったのに。(2番が始まると、声にならない笑いが起こる)すごい。これ、ボーカルは1人ですか?

―基本は1人です。

すごーい! 

―メンバーがアルメニア人の移民で、民族音楽とかを取り入れてるんです。

だから聴いたことない独特な感じなんだ。めちゃめちゃ耳に残りますね。(サビを聴きながら)最終的にこんな感じになると思わなかった! みんながひとつになってる(笑)。

―展開が読めないですよね。

全然読めない! なんていう人たちですか?

―システム・オブ・ア・ダウンです。

聴いたことあるかなあ……? 存在は知ってたけど、ちゃんと聴いてなかったかもしれない。

―ところでこのバンド、日本のとあるバンドに似てると思いませんか?

楽曲として……? うーん、私は最初の何言ってるかわからないパートを聴いたときに「ホルモンっぽい」って思いました!

―正解!

やったー! サビがすごく聴きやすくて、何言ってるかわからないところがダイスケはんで、サビが亮くんかナヲちゃんみたいな感じ。

―ホルモンが影響を受けているバンドのひとつですね。

へぇ~

編集部からのお題 その6
Ailiph Doepa  /  Machu Picchu


―次の曲はApple MusicにもSpotifyにも入ってないので、MVを観てください。先に言っておくと、このバンドはシステム・オブ・ア・ダウンとホルモンから影響を受けてます。

初っ端から意味がわからない(笑)。何がしたいんだろう?(笑)

―「最近、オススメのバンドは?」って聞かれたら最初に勧めるバンドです。

へぇ~。(メンバーが)ランドセル背負ってるし! 何言ってるか全然わかんない! (字幕を見ながら)でも、大したことは言ってない(笑)。

―ですね(笑)

メンバーみんなヤバくないですか? みんなクレイジーですね(笑)。(ジェットコースターが上っていく場面で)あ、ここの音、ホルモンぽい。へぇ~、これ、面白い! めっちゃライブ楽しそう! マ!チュ!ピ!チュ! 

―ですよね。

(終盤で)あったまおかしいんじゃないの!? この人たち、ヤバーい! めっちゃ面白い! (スタッフに向かって)この人たちに曲書いてもらおう!

―こんな感じの人たちです。

誰? 誰? なんて名前?

―Ailiph Doepaです。

アイ……リフ? ドーパ? へぇ~、変な人! 好き! いろいろ聴いてみます!


Photo by Takuro Ueno

編集部からのお題 その7
ATARI TEENAGE RIOT  /  Into the Death


―ここからは「これ好きなんじゃないかな?」シリーズです。では、いってみましょう。

お! 速い! 

―メタルでもバンドでもないです。

だから変な音が鳴ってるんだ。え、女? 女の人がいるんだ! ゲームみたい!

―菜緖さんはちょっとデジタルな要素が入ってる曲が好きじゃないですか。

うんうんうん。

―なので、デジタルなほうに寄せた曲を試しに持ってきてみました。

ここまでデジタルなのは初めて聴きました! ちょっとだけピコピコ入ってるのは聴いたことあるけど。へぇ~、こんなに違うんですね。でも、これはまだあんまりわかんないかもしれない。

―ちなみに、この人たちはアタリ・ティーンエイジ・ライオットといいます。この頃のメンバーの1人がオーバードーズで亡くなっています。

オーバー豆腐ってなんですか?

―豆腐じゃなくてドーズ(笑)。薬物の過剰摂取です。前回紹介したMAD CAPSULE MARKETSに影響を与えている人たちですね。

へぇ~。

編集部からのお題 その8
MINISTRY  /  Just Built My Hotrod


―では、インダストリアル・メタルにいってみましょうか。

なんなんだろう。この、聴いてすぐわかる感じ。これは間違いがないですね。

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