ザ・キュアー、1979年に「Killing an Arab」を披露した映像を回想

1979年にフランスのテレビ番組でデビュー曲「Killing an Arab」を演奏したザ・キュアー

今週末に迫ったフジロックフェスティバル ’19に出演するザ・キュアー。ロバート・スミスが独特のスタイルを確立する前、1979年にフランスのテレビ番組でデビュー曲「Killing an Arab」を演奏した時の映像を回想する。

ザ・キュアーの『Future Pastimes』ツアーが1979年12月8日にパリ公演を迎えた頃には、バンド結成から3年がたっていた。デビュー作『Three Imaginary Boys』が徐々に人々の注目を集めるなか、バンドは少しずつ生まれ故郷イギリス以外でも演奏するようになっていた。パリの劇場、テアトル・ド・ランピールで行われた3曲のライヴはフランスの音楽番組『コーラス』によってオンエアされた。以下の動画は、ライヴのラストを飾った1978年のシングル「Killing an Arab」の映像だ。

当時ロバート・スミスは20歳という若さで、バンドのフロントマンになってまだ1年そこそこだった。いまではおなじみのゴシックなステージスタイルを確立する前のことだ。スミスはフランスの小説家アルベール・カミュの1942年の作品『異邦人』を読んだあとに「Killing an Arab」を作曲した。『異邦人』は、母親の葬儀に参列した主人公が明確な理由もなく海辺でアラブ人の男を殺害する、という内容だ。

ザ・キュアーのシングル集『Standing on a Beach』と『Staring at the Sea』はいずれも「Killing an Arab(アラブ人を殺す)」の歌詞から命名されたものだが、スミスと同楽曲の関係は不安定なものである。一部の音楽評論家は同楽曲がアラブ人に対する暴力を支持しているととらえ、9.11後にスミスは自ら歌詞を「Kissing an Arab(アラブ人にキスをする)」、「Killing an Ahab(アハブを殺す)」と変え、ここ最近は「Killing Another(他者を殺す)」としている。

「Killing Another(他者を殺す)」バージョンの同楽曲はザ・キュアーの2014年のツアーの数多くの公演のラストを飾った。今年に入ってはというと、3月に南アフリカで開催された「Rock on the Lawns 2019」フェスティバルのアンコール最終曲で演奏したようだ。いよいよ今週末となったフジロックフェスティバル ’19では演奏するのか?注目したい。





Translated by Shoko Natori

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