ジョーダン・ピールが語る、リメイク版『ブレイド』の監督になりたくない理由

映画監督・脚本家のジョーダン・ピール(Victoria Will/Invision/AP/Shutterstock)

映画監督・脚本家のジョーダン・ピールが『ブレイド』などのアメコミシリーズではなく、オリジナル作品を好む理由について、ローリングストーン誌に語った。「アメコミやグラフィックノベルは好きだ。だからといって根っからのファンを自称するのは違う気がする」

カリフォルニア州サンディエゴで開催された「コミコン・インターナショナル」でのマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長による怒涛の新作発表のなかでも、ナタリー・ポートマンがタイカ・ワイティティ監督の『ソー:ラブ・アンド・サンダー』で女性版ソーを演じるニュースは除き、もっとも衝撃的だったのは、長年沈黙を守り続けてきたヴァンパイヤハンターシリーズ『ブレイド』のリメイクが決まり、かつてウェズリー・スナイプスが演じた主役の座が2度にわたってアカデミー賞に輝いたマハーシャラ・アリにわたったことかもしれない。『ブレイド』プロジェクトはまだ初期段階にあり、公開予定日も監督も決まっていない。こうした情報の欠如はSNSユーザーに好き勝手する自由を与え、Twitterではジョーダン・ピールが監督になればいい、という意見が多くの賛同を得た。

いまも健在の映画製作者のなかでも、興行収入を上げられるオリジナル作品のアイデアを持つ数少ない存在のピールが『ゲット・アウト』(2017年公開)と『アス』(2019年9月6日公開予定)で示してくれた道を放棄するのを『ブレイド』ファンが期待する気持ちも理解できなくはない。そして偶然にも、2018年12月にローリングストーン誌の特集のために腰を据えてピールにインタビューを行った際、ピールはすでに大きなシリーズもののプロジェクトを2つ以上持ちかけられていた。そして「ものすごく惹かれながらも」断っていたのだ。

Translated by Shoko Natori

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