高速道路のジャンクションのような構造、鳥居真道がファンクの金字塔を解き明かす

これを持っていない奴はモグリ? JBのボックス・セット



イントロで足並みを揃えて同じリズム・パターンを演奏したところから一気に展開し、各楽器が異なるパターンの演奏を始めます。もちろん各々が自由にバラバラのことをしているわけではありません。他の楽器が休符のところで他の楽器が音を出すモグラたたき状(あちらを叩けばこちらから)の箇所、重なるところは重なる卒業式の答辞状(みんなで力を合わせた… 運動会)の箇所があり、それぞれのパターンが他のパターンに近付いたり離れたりしてリズムの上で動き回っているわけです。高速道路のジャンクションのような構造に近いと言えます。

一例としてベースとギターの絡みをみていきます。ギターは「チャッ、チャッ、チャーラ」と高音弦をカッティングしているように聴こえるかもしれませんが、よく聴くと「チャッド、チャッド、チャーラ」と弾いていることに気付くかと思われます。1拍目、2拍目のオモテでカッティングしているのですが、それぞれの拍のウラで低音弦を単音弾きしています。「チャッド」の「ド」の部分です。その箇所はベースが休符なので、ギターの単音弾きがベースの合いの手として機能しています。こちらはモグラたたき状の例です。

上記の例はかなり細かいものですが、「Sex Machine」には、ほっといても耳に入ってくる印象的な掛け合いがあります。「ゲロッパ」などのJBの掛け声に対するボビー・バードの「ゲローナ」という合いの手です。二人の応酬を聴いているだけでも十分楽しいのですが、これに対して演奏陣がさらに合いの手を入れていると解釈すると「Sex Machine」を聴くことがより楽しくなるはずです。

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