菅田将暉が盟友・仲野太賀と作り上げた、日記のような愛おしき世界

左から山田健人、菅田将暉、石崎ひゅーい(Photo by 上飯坂一)

俳優・歌手の菅田将暉が自身2枚目となるアルバム『LOVE』の発売を記念してリリース当日の2019年7月10日、スペシャルイベントを開催した。会場には菅田将暉に加え楽曲『クローバー』を提供した石崎ひゅーい、そして映像作家の山田健人も登場し、『LOVE』初回生産限定盤に収録されたショートフィルム『クローバー』の上映とトークが展開された。

このショートフィルムで菅田将暉は監督デビューとなる(山田健人は監督補佐として参加)。当初は5分程度の映像作品を想定していたというが、蓋を開けてみればなんと47分にも及ぶ作品が完成していたというこの『クローバー』を、映画館のスクリーンで上映するまたとない機会になった。この日は菅田、石崎、山田の3人もまず客席から鑑賞。上映終了後、サプライズで客席から3人が登場すると歓声が上がった。


Photo by 上飯坂一

ショートフィルム『クローバー』で菅田は盟友である俳優の仲野太賀を主演に迎えて撮影した。劇中では20代の働く男性の何気ない日常やその中にある小さな発見、人とのつながりといったことが淡々と、しかし穏やかに温かみをもって描かれている。

またとない劇場でのスペシャル上映に際しての気持ちをあらためて聞かれた菅田は開口一番「僕もね、“なんでこんなことになったんだろう”って気持ちがすごくあって。まさか、ひゅーいくんが書いてくれた『クローバー』で、こうして(映像作品もできて上映して)皆さんに挨拶をすることになるなんて。ちょっとまだ整理ついてないですけども(笑)。今日は来てくださりありがとうございます」とお礼の気持ちを客席に向けて表した。

以下に、この日のトークの模様を掲載する。

石崎ひゅーい(以下、石崎):この『クローバー』は菅田くんに初めて聴いてもらった1曲で。まさかあの渋谷のスタジオで聴いてもらった時には、こんなことになるとは思ってもなかったよね。僕もなんだか、不思議な気持ちでおります。

菅田将暉(以下、菅田):俺らはおもしろいですよ? 好きなことやらせていただいて。……でもなんか、これこんな風に観てもらっていいのかな?って(笑)。

山田健人(以下、山田):ボリュームありましたね(笑)。最初5分くらいの映像をって話だったところからすげえボリュームになったな、って。

菅田:5分の映像つくるって言って47分になったら、普通クビだよね(笑)。まあまあ。自分も昨日は自分のアルバムをフライングゲットしに渋谷のタワーレコードとか、行ってみました。今回は、ひゅーいくんを筆頭に、プライベートの付き合いからの発展というか、そういう出会いでできたアルバムでもあるので。発売される瞬間を見たいなあと思っていましたし、そこに並んでいるお客さんだとか、POPを書いてくださった従業員の方だとかをちゃんと自分で見るという。そういうぬくもりが大事で。今はそれを感じられて、曲を聴いてくださった方の反響だとかもありがたいな、という。そんな心境です。といっても、“何か生み出そう!!”という意識が先にあったわけではなく、なんというか……、わりと僕らの周りっていうのはこういう(ショートフィルム『クローバー』のような)日々なんですよ。地味で、小汚くて。特に事件も起こらないし。でもなんかちょっとした人との出会いとか気づきによって、いつもとはちょっと違うやる気が入ったり、という。そんなものがやりたかったんですけど。まさにそういうアルバム、という感じです。

石崎:そんな日常ですね。このショートフィルムも、日常を写してるだけですもんね、ほんとに。

菅田:そうなのよ、だからもうなんかこれでわざわざ挨拶させてもらうっていうことかっていうと俺もちょっとわからないんだけど(笑)。

石崎:いつも曲つくっている感じ、あんな感じだもんね(笑)。笛吹いてみるかって吹いたりして。

菅田:でもひゅーいくんがアルバムにくれたコメントを読んで“ああそういうことだなあ”って思ったの。単純に僕らのこういう日常を忘れたくないから。残したいなあって思ったんですよ。で、そういうものをこうして人様にお見せできて。たとえ1000人のうちその中のたったひとりであっても何か伝わったりしたらいいなって。

石崎:菅田くんて、本当に普通のなんでもない日常を宝物みたいにすることの天才だと思うんですよ。それは一緒に活動していて思う。

菅田:ああでもそれは、俺の日常が、非日常すぎるんだよ。お芝居だからね、基本が。だから日常を求めるんだよね。

石崎:なるほどね。で、それでこういうことになっちゃう、と。

菅田:そうそう(笑)。

石崎:すんごいことだよね。

菅田:でももとはといえばひゅーいくんが『クローバー』という曲を俺に書いてくれたからだからね。もう丸2年くらい前か。

石崎:最初に歌の1番だけ聴いてもらってね。もし2番まで聴いてたら泣いてたと思うって後から言われて“ああなんでもうワンフレーズ歌っておかなかったんだ、俺!”という後悔だけがすごいある。もしその初めて聴いてもらった時に菅田くんが泣いていたら、“あの時ね、泣かせたんですよ”って今日話せたのに(笑)!

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