性的搾取で起訴された米富豪、別の女性から新たな告発「14歳でセミヌード強要された」

現地時間10日、ニュース番組「トゥデイ」で自らの体験を告白したジェニファー・アローズ氏(Photo by TODAY Show)

性的人身売買および共謀の容疑がかけられている億万長者の米投資家、ジェフリー・エプスタイン氏逮捕のニュースに続き、別の女性がエプスタイン氏から違法性行為を迫られたとして名乗り出た。

ジェニファー・アローズ氏(32歳)は14歳の時、当時通っていたマンハッタンのパフォーミングアート専門高校、タレント・アンリミテッド校の外で見知らぬ女性から声をかけられたと、NBCニュースのサヴァンナ・ガスリー氏に語った。女性はエプスタイン氏の自宅に来ないかと誘い、彼ならあなたの将来に手を貸してくれるだろう、と約束した。アローズ氏は同意した。

「私は14歳でした」。Twitterに掲載されているプロフィールによれば、自称「女優兼モデル兼シンガー兼メイクアップアーティスト兼画家」のアローズ氏はNBCニュースのインタビューでこう語った。「そんな年頃で、いったい何がわかるでしょう?」

アローズ氏いわく、エプスタイン氏の豪邸に到着するとワインを渡され、家の中を案内された。従業員の一人から封筒を受け取ると、中には300ドルが入っていた。エプスタイン氏と会ったのはその日が初めてで、そのあとも何度か家に誘われた。

最初の訪問から数週間後、彼女はセミヌード姿で、施術台でエプスタイン氏にマッサージするよう言われた。「私は下着しかつけていませんでした。それが彼の好みだったんです」と本人。彼女が言われた通りにマッサージしている間、エプスタイン氏はマスターベーションをしていた。

15歳になると、エプスタイン氏から無理やり性行為を迫られたとアローズ氏。「私はおびえて、やめてくださいと言いました」とアローズ氏。レイプされた後、彼女は鬱や不安症、パニック障害に悩まされ、ほどなく学校を中退した。「それが義務だと思っていたんです。そうするのが当然のことなんだと」と、アローズ氏はエプスタイン氏との同意のない性的行為について語った。当時は警察にはもちろん誰にも言わずにいたが、今ではそれを後悔しているという。「もし怖がらずに、もっと早く名乗り出ていれば、もしかしたら彼も他の女の子には手を出さなかったかもしれない」と本人。「本当に罪悪感を感じています」

結局彼女は母親と当時の恋人、さらに2人の親友に打ち明けた。4人ともみな、何年も前にアローズ氏から話を聞いたと、NBCに認めた。彼女はエプスタイン氏を相手に民事訴訟を起こすつもりだと言う。NBCニュースとローリングストーン誌はエプスタイン氏にコメントを求めたが、いずれも返答は得られていない。

先週6日、エプスタイン氏はニュージャージー州テターボロ空港で逮捕され、性的目的での人身売買および共謀の罪で起訴された。8日に公開された連邦起訴によると、エプスタイン氏は2002~2005年にかけて「何十人もの」少女や若い女性をパームビーチとニューヨークシティの自宅に誘い込み、性的虐待を働いたとみられている(アローズ氏は連邦起訴の被害者には含まれていない)。

エプスタイン氏はいずれの容疑でも無実を主張。現在はメトロポリタン矯正センターに拘留されている。

Translated by Akiko Kato

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