UFO研究に没頭するトム・デロング、最新の成果とblink-182について語る

現在はエンジェルズ・アンド・エアウェーブズで活動するトム・デロング(写真中央)(Photo by Caleb Mallery)



ポップ・パンクの金字塔的アルバム『エニマ・オブ・アメリカ』

-先日リリースした「レベル・ガール」は、エンジェルズ・アンド・エアウェーブズとしては数年ぶりの新曲ですね。2006年にエンジェルズ・アンド・エアウェーブズを結成した当時、周りからの反応はどうでしたか? blink-182とはガラリと趣向を変えた印象でしたが。



トム:エンジェルズ・アンド・エアウェーブズは、常に時代を先取りしたバンドなんだ。僕のようにラモーンズなんかを聴いていた世代には、複雑なサウンドと構成だと思う。ファンのみんなは、僕がblink-182でプレイしないことを悲しんでいたから、僕たちを受け入れる準備ができていなかったように思うよ。でも僕は、自分自身が今までやってきたことは、5年先を見据えて先取りしていたんだ、と気づくようになった。今やっと、みんなが僕やっていることに再び興味を持ってくれて、「なるほど、わかったぞ!」って言ってくれる。僕がやることはすべて、そういう形になる傾向がある。僕がバンドにいた時、宇宙人を追いかける僕を見て、周りは僕が変人だと思っていた。僕は『1分だけ僕を信じてくれ』と言っていたんだ。でも今はこうしてUFOの話をインタビューでしている。

—では、blink-182の『エニマ・オブ・アメリカ』がリリース20周年を迎えた心境をお聞かせいただけますか?

トム:時が経つのは本当に早いし、僕が出来ると思っていた以上のことを成し遂げてきたことを実感するよ。そして僕がやっていることに対して、本当に感謝していることを伝えたい。みんなに喜んでもらえるように、僕も努力を続けるよ。



—『エニマ・オブ・アメリカ』は大成功を遂げましたが、あなた自身もその結果に驚きましたか?

トム:それはもう、すごく驚いたよ! 僕は音楽とUFOにずっと夢中になっていたから、どちらも成功できるチャンスがあるのかもしれないね。


1999年撮影。blink-182として活動していたトラヴィス・バーカー(左)、トム・デロング(中央)、マーク・ホッパス(右)(Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic)

—あなたがblink-182のメンバーと会話を持つことについて、ネット上では騒ぎになっていますね。マーク(・ホッパス:Vo, Gt)と最後に話したのはいつでしょうか? 会話の内容は、どのようなものだったんでしょうか。

トム:マークとは2週間前に話したし、トラヴィス(・バーカー:Dr)とはいつも話してるよ。兄弟とはどんなに言い合いやケンカをしたとしても、「ああ、気にすることでもなかったな。ごめんごめん。僕が悪かった」ってことになるし、そこには愛と尊敬が溢れているんだ。そんなに大ごとでもないよ。一つ問題があるとすれば、僕たちは忙しすぎるってことだ。会社に貢献することは、僕の人生の中で最もプライオリティが高いこと。そしてエンジェルズ・アンド・エアウェーブズは、その会社の一環でもある。

エンジェルズ・アンド・エアウェーブズを結成した時、メディアミックスのアート・プロジェクトにしようと思っていた。どうやって、音楽、本、映画を一つにまとめるか? それらは独立した存在になりがちだけど、それぞれを上手く相互作用させることも出来るんだ。そしてエンジェルズ・アンド・エアウェーブズのために、エンターテイメント部を作った。そのうち一つが僕が多くの人と一緒に取り組んでいるUFOに関することなんだ。僕はこの話題については知識があるし、UFOに関して大きな舞台に携わることも、映画を作る準備も出来ていた。もし自分がこうして取り組んでいることをオープンにしなかったら、もう少し先に進んでいたかもしれない、とは思うよ。国家機密を取り扱うわけだから、ナーバスになる部分もあったしね。でも多くの人々が、UFOはジョークで、アルミの帽子か何かだと思ってる。そうじゃないんだ。真実の出来事だし、シリアスな内容なんだよ。僕は間違った方向に羽ばたいてるんじゃないって証明したい。これが冗談じゃないってわかってるからね。そんな考えに航空宇宙と科学の要素をプラスして、トゥ・ザ・スターズ・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイエンスに成長していったんだ。

—あなたが blink-182で再びプレイすることはあるのでしょうか? 

トム:しばらく時間が経ったら、もちろん、blink-182でプレイすることもあると思うよ。メンバーはみんなお互いを愛しているからね。ただ今は政府と一緒に仕事をしているし、自分の会社への出資金だって大きなものだ。僕は、自分が世界を変える車の運転席に座っているんだよ。だから僕が携わった過去の素晴らしいものを皆が愛してくれて、それを求めてくれたとしても、今はハンドルから手を離すことができない。僕のやっていることは人類に影響を与えることなんだ。でも、もしそれらが上手くいって、車が走りたい方向へ少しだけ動かせるようになったら、この話はもっと現実的になってくるだろうね。


Translated by Leyna Shibuya

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