ローリングストーン誌と8人の識者が選ぶ2019年上半期ベスト

4.長谷川町蔵



Rolling Stone Japan本誌でコラム「SOUND &VISION」連載中。音楽や映画の紹介のほかにフィクションも書いています。最新刊は東京のあちこちを舞台にした連作短編小説『インナー・シティ・ブルース』(スペースシャワー・ブックス)。
※Rolling Stone Japanでの執筆記事一覧

◎ベスト・アルバム

●タイラー・ザ・クリエイター『IGOR』
●ゴールドリンク『Diaspora』
●アンダーソン・パーク『Ventura』
●スティーヴ・レイシー『Apollo XXI』
●マルコス・ヴァーリ『Sempre』
●スクールボーイ・Q『CrasH Talk』
●ヴァンパイア・ウィークエンド『Father Of The Bride』
●ソランジュ『When I Get Home』
●マック・デマルコ『Here Comes The Cowboy』
●フライング・ロータス『Flamagra』



◎ベスト・ソング

●YG「Go Loko feat. Tyga, Jon Z」
●タイラー・ザ・クリエイター「GONE, GONE / THANK YOU」
●カーディ・B&ブルーノ・マーズ「Please Me」
●ブルース・スプリングスティーン「The Wayfarer」
●リル・ナズ・X「Old Town Road」





◎コメント

上半期ベスト・アルバムの1位は、タイラー・ザ・クリエイターの『IGOR』。山下達郎の実質カバー曲を含んでいたりと音楽的には無茶苦茶洗練されている一方で、相変わらず歪なところが残っているのが好み。こういう要素を失うとヒップホップじゃなくなってしまうと思うので。今年初めて旅行に行ったロサンゼルスの風景が思い出されてくるのも個人的にはプラスになった。そのロサンゼルスなんだけど、その後で行ったメキシコシティと区別が付かないくらいメキシコっぽいムードが至るところに漂っていたのが印象だった。そんなわけでウェッサイが誇るラッパー、YGがマリアッチを取り入れた哀愁ソング「Go Loko」を上半期ベスト・シングルにしました。

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