ジェイ・Z、合法大麻ビジネスに参入

ジェイ・Zが合法大麻の社会正義問題に意識を向ける決断をしたのは、これまで彼が取り組んできた刑事司法の改革運動を補完するためだ。ジェイは以前、カリーフ・ブラーダーを描いた連続ドキュメンタリーの製作総責任者を務めたことがあった。このドキュメンタリーは、バックパック一つ盗んだ罪の裁判を待つ間ライカーズ島の刑務所に収監され、そこで3年過ごしたのちに自殺した10代の青年の実話だ(訳者補足:ブラーダーは保釈金を準備できなかったため収監され、うち2年間は独房で過ごし、無罪となって釈放された2年後に自殺している)。また、ジェイはミーク・ミルの保護観察中の違反に対する刑罰に関しても声高に異論を唱え、この事件をきっかけに不公平な刑罰と不公平な保護観察の実態に世間の注意を向けようとしたのである。そしてミーク・ミル保釈後、ジェイは「Reform Alliance」という刑事司法の改革を訴える新たな基金の設立に尽力した。

ジェイ・Zは合法大麻ビジネスに参入した最も新しいラッパーだ。2015年、スヌープ・ドッグが自身の大麻ブランド「Leafs by Snoop」を設立し(カナダの巨大大麻企業キャノピー・グロースが販売している)、その2年後に2チェインズがグリーン・ストリート・エージェンシーとメイゼル・マネージメント・グループと合同で自身の大麻企業「The Gas Cannabis Co」を設立した。彼ら以外のMCでは、ウィズ・カリファ、フレディー・ギブス、ジューシー・Jなどが自身の大麻ブランドを誕生させている。さらに2018年には、サイプレス・ヒルのBリアルがカリフォルニア州に自分の調剤薬局「Dr. Greenthumb’s」をオープンした。

Translated by Miki Nakayama

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE