「パンク」史上最高のアルバム40選

左からビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、ラモーンズ、パティ・スミス(Photo by Ebet Roberts/Redferns/Getty, Ian Dickson/Redferns/Getty, Dick Barnatt/Redferns/Getty)



19位 バッド・ブレインズ『バッド・ブレインズ』(1982年)


アフリカンアメリカンのラスタマンたちから成るバッド・ブレインズのルーツはジャズとレゲエだが、掲げた「P.M.A.(ポジティブ・メンタル・アティテュード」というスタンスによって、DCのハードコアシーンの確立に大きく貢献した。ラモーンズの曲からその名前をとった彼らは、恐るべきスピードで襲いかかる「ペイ・トゥ・カム」を収録したデビュー作をカセット限定でリリースした1982年の時点で、既に地元では圧倒的な人気を誇っていた。






18位 グリーン・デイ『ドゥーキー』(1994年)


グリーン・デイのメジャーデビュー作となった本作は、カート・コバーンの死がもたらした悲しみに対するスウィートで狂気じみた処方箋として、アメリカのティーンエイジャーたちの間で爆発的な支持を獲得した。『ドゥーキー』の全14曲は逼迫感に満ちていながら、ザ・フーを思わせる熱情とラジオ受けするポップ性を兼ね備え、そのパラドックスには抗いがたい魅力があった。ギター/ボーカルのビリー・ジョー・アームストロングが「ストリート育ちのガキの日常の記録」と形容したそれらの楽曲には、他者とのつながりへの渇望と爆発寸前のフラストレーションが凝縮されている。






17位 テレヴィジョン『マーキー・ムーン』(1977年)


シンプルさを追求したラモーンズとは異なり、テレヴィジョンは何年にも及ぶCBGBでの下積み時代にスリル性を突き詰めていった。シュールレアリズム的な詩とフリージャズを取り入れた『マーキー・ムーン』は、60年代のサイケデリアと混沌とした暴力性を融合させてみせた。パンクロック黎明期におけるギターレコードの金字塔となった本作は、ニューヨークのわびしい通りを照らし出す神秘的な光のようだった。




Translated by Masaaki Yoshida

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