「パンク」史上最高のアルバム40選

28位 ザ・ジャームス『(GI)』(1979年)
ジャームス

アルコール中毒だったボーカリストのダービー・クラッシュが1980年12月に自ら命を絶った時点で、ザ・ジャームスはアルバムを1枚しか残していなかった。それでもなお、ジョーン・ジェットがプロデュースした『(GI)』のユーモアに満ちた歌詞の裏側に潜む鋭い風刺は、失われたロサンゼルスのニヒリズムを見事に描きだした。






27位 マイナー・スレット『Complete Discography』(1989年)
マイナー・スレット

ドラッグもアルコールもやらず、誇りを持って権力に立ち向かうという生き様を掲げたアンセム「ストレート・エッジ」によって、マイナー・スレットはハードコアにおける新たな概念を生み出した。DCシーンのリーダーであった彼らはキャリアこそ短命に終わったが、その影響力は今日でも健在だ。ストレート・エッジの精神は日常生活をポジティブに生まれ変わらせることができるという信条を、イアン・マッケイは一貫して実践し続けている。






26位 フリッパー『Generic』(1982年)


2人のベーシストを擁したサンフランシスコ発のフリッパーは、アシッドをキメたシンガーがビーチを散歩していた時に見つけたイルカの死骸からその名前を拝借したという。本作『Generic』は、どこまでもスローな8分に及ぶインプロ曲「Sex Bomb」で幕を閉じる。世に中指を突き立てる彼らのアティテュードに感化されたカート・コバーンは、自作のFlipper Tシャツを頻繁に着用していた。




Translated by Masaaki Yoshida

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