テラハ出演からカフェライブまで、怒涛の7年を過ごした住岡梨奈が音楽活動を休止する理由

住岡梨奈(Courtesy of TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS)



大学卒業を機に上京してデビュー

―大勢で共有するのも音楽の在り方としてある一方で、今おっしゃったように大人数よりも密室感でじっくりと味わうのも音楽の魅力ですよね。今回収録されている新曲の「Charming bird」も、配信でリリースした「あまのがわ」もそうですけど、住岡さんの曲からは素朴さだったり繊細さをすごく感じるんです。以前の楽曲の華やかさやポップさも魅力としてあると思うんですけど、僕は今の楽曲スタイルが一番等身大でいいと思うんです。

ありがとうございます。デビューしてからこれまでいろんな曲を歌ってきました。ベスト・アルバムに収録する曲を選曲する時に、「住岡梨奈はこの曲だよね」って言われる曲があるとすれば、「言葉にしたいんだ」や『テラスハウス』に出演していた時期にリリースした曲は、たくさんの人に届いた曲だったので、「この曲」と言ってもらえるかなと思いました。ただ、デビューした頃から聴いてくれている方は、主題歌になった『るろうに剣心』のイメージがあると思うので、「feel you」(アニメ映画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編 後編 光の囀』主題歌)も「この曲」と言ってくれると思います。選曲は悩んだんですけど、やっぱり私は歌うことそのものが好きなので、提供してもらった曲でも、自分で書いた曲でも、カバー曲でも、どの曲でもいいんです。私が歌っているということが一番大事だと思っています。「あまのがわ」は配信だけでなくCDに収めたいという気持ちがあったので今回入れました。今の私の気持ちを書いた新曲と、聴いてくださる皆さんに向けて書いた新曲、今まで書いてきた曲と歌ってきた曲、カバー曲も含めた中から幅広く選んだつもりです。「やさしくなれたら」は、ファンの方達から“すごく勇気づけられる”っていうメッセージをたくさんもらった曲だったので入れました。一曲一曲について考えていくと、全曲を収録しても良かったと思うくらいですね。

―『テラスハウス』に出演したりアニメのタイアップがあったりロックフェスに出たり、その時代の体験は今の自分にとってどういうものですか?

怒濤でしたね。大学卒業を機に上京してデビューして、タイアップが決まったと説明はされるものの「何じゃ?」っていう(笑)。デビューして弾き語りライブをするといってもライブをするにあたっての土台がまだなかったし、土台がないまま進み始めてしまったので右も左もわからずでした。ただ、本当にありがたいと思うのは、事務所の先輩達がいてくれたことですね。いつも見守ってくれていて、私が進んでいこうとする道の先を照らしてくれる先輩達がいるから走り続けられるんだなって感じていました。同世代だけど先輩みたいなOKAMOTO’Sがいたり、ロックな人達が周りにいたのもあってメンタルも鍛えられました。学園祭ライブを一緒にやらせてもらって、そこで力をもらったりもしました。堂島孝平さんのツアーでオープニングアクトとして一緒にツアーを廻らせてもらったこともあって、恵まれていたんだなって振り返ると感じます。

―当時、まだまだこれからなんだってもがいていた時、周りからの助言との向き合い方や悩みをどう乗り越えてきましたか?

言われたことはやってみる。1回やってみて、違うなと思ったら次に行くみたいな。やらない理由がないし、自分の中で“やりたくない”はナシだなって思っていました。ただ、歌い方やギターの押さえ方に関しては、言われても無視してきたものもあります。自分の中で基準があって、自分がブレないなと思った段階で何でも取り入れます。新しい扉を開いていかないと、人生つまらないと思うから。好きなものを増やして、自分の範囲を広げていくことに夢中で取り組んできました。アコギを弾いて歌うだけだったのが、足でタンバリンを鳴らしたりグロッケンを叩いたり。自分を極めるのが楽しくて、そういう部分を楽しんできましたね。

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