クイーン、マドンナ、ザ・クラッシュ、時代を動かしたアイコンたちの「素顔」の記録

セルフポートレート
1977年、撮影場所不明



なんとなく直感で、フォトグラファーになれるんじゃないかと思ってた。それからザ・クラッシュのジャケット写真とか、ボブ・マーリーのアルバム『カヤ』のジャケット写真とかを撮れるようになって、私の勘は間違いじゃなかったと思った。やるべきことをやっているんだという感じがしたわ。被写体の役に立っているという間違いない感覚が最高ね。写真が撮れない人は他の人に撮ってもらうしかないわけだから。(©Kate Simon/Courtesy of Fort Works Art)


アンディ・ウォーホル
1979年、米ニューヨーク州ブロードウェイ860番地ファクトリーにて



このアンディ・ウォーホルの撮影は、Interview誌でグレン・オブライエンと組んでた時ね。ちょうどあの雑誌で仕事してたの。アンディのファクトリーがユニオン・スクエアにあったころで、彼のスタジオがInterview誌のオフィスの真向かいだった。だからしょっちゅう入り浸ってたわ。(©Kate Simon/Courtesy of Fort Works Art)


イギー・ポップ
2007年、米マイアミにて



原点に戻って、私が駆け出しだったころに撮影したミュージシャンをまた撮りたいとふと思ったの。被写体になってくれた人はみんな、喜んで撮影に応じてくれた。彼らが写真というものの価値を理解して、尊重してくれたことに心から感謝しているわ。(©Kate Simon/Courtesy of Fort Works Art)


マドンナ
1983年、米ニューヨークにて



1983年当時、私はFace誌のニューヨーク担当カメラマンだった。編集部からマドンナを撮影するように言われたんだけど、それが誰なのか知らなかったの。デビ・マザールと一緒に現れたマドンナはすごくきれいだったわ。あの日の彼女は最高の被写体だった。顔や表情をばっちりカメラと合わせてくれる――あんなことめったにない。結局フィルム1本しか使わなかったのよ。(©Kate Simon/Courtesy of Fort Works Art)


ボブ・マーリー
1975年、英ロンドンのライセウム劇場にて



あれは1975年の7月。ロック界の全員が、ボブ・マーリーを観に集まっていた。ボブにとってのターニングポイントになった瞬間。私にとってもね。彼が(私のキャリアの)中心になったわけだから。1976年にジャマイカまで行って『カヤ』のジャケット撮影をして、1977年にはエクソドス・ツアーに同行した。でもこの写真は、あの時のステージ、あのコンサートのスピリットがにじみ出ているわね。(©Kate Simon/Courtesy of Fort Works Art)

Translated by Akiko Kato

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