譜久村聖と小田さくらが明かすモー娘。ライブの舞台裏

「かわいくない」からこその魅せ方

ーリーダーとしてメンバーの卒業を何回も見届けているからなのかどうかはわからないですけど、譜久村さんのステージ上での存在感というか、母性みたいなものが最近凄いなと思っていて。

譜久村 それ、明石家さんまさんにも言われました。「おまえは普段素朴なのになんかステージに立つと凄いオーラが出るよな」って。確かに私って私生活はめちゃめちゃ平凡なんですよ。だけど、趣味の漫画とかゲームを通じて「こんな人になりたいな」って思っているのがステージで出てるのかなって思います。私は戦士系女子が大好きだから、ライブで歌ってると自分もそういう強い人になれた気持ちになるというか。あとは、歌詞を表現することを一番大事にしているので、そういうのが出たらいいなって思ってるし、ライブは本当に愛に溢れてるので、メンバーもそうですけどファンの皆さん、そこに来てくれた人たちのことが本当に大事で、できることなら全員と目を合わせたいぐらいに思っているので、そういう思いがライブで出てたらいいなと思ってます。

ー小田さんに関しては、スイッチャーの松永さんが仕事を忘れて見入っちゃうことがあると話してました。

小田 すごくうれしいです!

ー確かに、歌の聞かせ方や見せ方が新たな領域に入ってる感じがあります。

小田 これは自虐とか謙遜とかじゃなく事実として、私は加入当時、本当にかわいくなかったんです。でもそこからメイクの研究をして頑張ったんですね。生まれつきめちゃくちゃかわいかったら普通に歌ってるだけでかわいいんで、別に歌い方も工夫しなかっただろうし怠けてたと思うんです。自分の顔にコンプレックスがあったからこそ、どう見せれば独特な人に見えるか、「この人、めっちゃ美人ではないけどすごくキレイだな」って思われるか研究したので、松永さんからそういう言葉をいただけてよかったです。

ー表情の作り方や見せ方の部分でどんな工夫をしているのか教えてもらえますか?

小田 私は笑顔で歌うことがあまり得意ではないので、睨むか顎を上げるか。カメラで抜かれるのはカッコいい曲のときが多いので、本当にここぞっていうときは見てる人を射抜くぐらいの気持ちで見ます。私、黒目が小さいことがコンプレックスだったんですけど、黒目がめちゃくちゃ大きい人って睨んでもふわっとした雰囲気、上目遣いに見えるんです。けど、黒目が小さい私が睨むとすごく力の入った目に見えるので、それは私しか出せないものだと思ってます。あと、顎を上げると歌い上げる場面でも表情が崩れないですよね。

譜久村 ちょっとわかる。

小田 普通に歌い上げるとすごく眉間に力の入った歌になってしまう。

譜久村 下を向くとシワーってなっちゃうけど上向くとピンって張るから。

小田 あと、横を向くだけでもキレイに見えますね。



RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE