生田衣梨奈と石田亜佑美が明かすモー娘。ライブの舞台裏

左:生田衣梨奈 右:石田亜佑美(Photo by Masato Moriyama, Styling by Ayako Udagawa, Hair and Make-up by Akiko Hachinohe)



フォーメーションダンスの副産物

ーアクシデントでメンバーが急遽ステージ袖にはけるような場面では、メンバー間でどういうやり取りがあるんですか?

石田 目ですね。ステージ袖にいらっしゃるスタッフさんからの指示を目で感じて、それを他のメンバーに目で伝えて、「私が歌うね」「私がそこに立つね」みたいなやり取りをしています。

生田 あと、自分の位置を背景で覚えるようになったから、隣の子のことも覚えているんですよね。隣に誰がいるかっていう感覚がいつもある。だから、「じゃあ、自分がこっちにズレようかな」って動くと、隣にいる子もそれに合わせてちょっとずつズレてくれるんです。

ー加入当時に比べて、ライブ中の自分の視野ってどれくらい広くなりましたか?

生田 最初の頃は目の前のお客さんばかりを見ていたから、マネージャーさんや先生に、「生田は下を見すぎだ」ってよく言われてました。で、そのときにマネージャーさんと私とダンスの先生で作ったノートみたいなのがあるんですけど、そこにできなかったことを書き出して、ツアーの最後の日までそれを全部クリアできるようにするっていうこともやっていて。そういう地道な努力はしてました。

石田 加入したときは、「コンサートは楽しくやらなきゃ」っていう固定観念があったんですけど、最近は「コンサートはそもそも楽しいものだから」って思えるようになったんです。ちょっとした違いなんですけど、そう考えることで楽しさあふれる笑顔が自然と出てくるんです。

ーちょっとした発想の転換が。

石田 あと、最近視野が広くなったと感じる瞬間は、メンバーを見ていて「ああ、この子、今疲れてるな」っていうのがわかるとき。そういうときはその子に対して「頑張ろうね!」って曲中に声をかけてます。まあ、これは自分が先輩の立場になってからですけど。マイクがないところで地声でわーっと言ったり(笑)。そういうことがこっそりとステージの上で行われています。それらを通じて、最近はメンバーの体調がわかるようになりました。

ーそれはフォーメーションダンスによる影響が大きいんでしょうか。動きを揃えないといけないという意識が、結果的に自分の横や後ろへの感覚が研ぎ澄まされることにつながった。

生田 気にはしますね。例えば、3連休5公演の5公演目とかになると皆つらいじゃないですか。そういうときにめっちゃ大声で「よっし! 頑張ろう!」とか言ってます。「頑張ろうねっ!」って。

石田 確かに、フォーメーションダンスだからできるところはあります。例えば、横一列になって歌う曲だとメンバーと目は合わせられないですけど、フォーメーションダンスってお客さんにお尻を向けるときとか、みんなが円になったときにメンバーと目を合わせたりできるものなので、そのときにメンバーの体調を伺うことができてると思います。これがただの二列だったりするとできないです。

ー最近は先輩後輩にかかわらず、お互いに注意しあえるような空気が生まれているそうですね。

生田 確かに、ちょっと前よりは後輩との距離が縮まった気はします。以前は小田さくらちゃんまでの11期と、12期から下みたいな感じに分けられがちだったというか。でも今は怒られるときはみんな一緒に怒られることが多いし、褒められるときもみんな一緒のことが多いので、グループでのまとめられ方って大事だと思います。マネージャーさんに怒られるときに「12期集まって」とか「9期集まって」って言われたりしてると、その期で固まりがちになっちゃうんです。私たち自身、同期がいるからこそそういうことを経験してきたし、9期メンバーなんかは8期までの先輩方が完璧な状態だったせいで、「9期集まって」って言われることが多すぎました。今それがなくなったのは大きいと思います。

石田 壁を感じちゃいますもんね。

生田 だからそうやって先輩後輩の壁がなくなったことで注意しやすくなったし、いろんなことに気づいてアドバイスし合えるようになったのは絶対にあって、最近はグループをよくしようと思ってる子が増えたと思います。

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