ロックとファッション、デザイナーが語るアーティストのスタイル

ジョン・バルベイトス、2013年発行の処女作『Rock in Fashion』より、デヴィッド・ボウイとミック・ロック(Courtesy John Varvatos)


より洗練されたウエスタンスタイル
サンプル
Courtesy John Varvatos

「ウエスタンウエアからインスピレーションを得ているが、より洗練されたスタイルの刺繍というものは、1970年代初頭にファッションにおいて重要な要素となった。この章には、1973年頃に撮影された、ドラゴンの刺繍が入ったスーツを着たジミー・ペイジの写真や、ジョン・レノンが何らかの刺繍アイテムを身につけている写真もある。このウェイン・コクランの写真は最高だね。クレイジーな奴だ。左にはグラム・パーソンズと右の写真でコクランが着ている衣装を手がけた仕立師ヌーディー・コーンが写っている。その頃、私はグラム・パーソンズ率いるフライング・ブリトー・ブラザーズがザ・バーズのオープニングアクトを務めたのを見た。あんなものはいままで見たことがなかった。私はデトロイト育ちだが、デトロイトにあのようなものはなかった。私はデトロイトで暮らす限り、彼のような格好はできなかった。いったいどこであんな格好をすればいいんだ? でも、そう言いながら思ったよ。すげー! どれだけクールなんだ!ってね」

スーツ姿のKISS
サンプル
Courtesy John Varvatos

「テーラーリングとドレスアップの章の写真だ。このKISSの写真には面白いストーリーがある。その頃、数々のアイコニックな優れた写真を撮っていたボブ・グリュエンによるものだ。ボブの友人のアパートメントに行って、メンバー全員がスーツを着た。だから、サイズがいまいち合っていないんだ。というのも、その友人が持っていたスーツを着ていたから。2人のメンバーにはぴったりだった。でも、KISSがこんな格好をするなんて誰が想像した? スーツ姿のKISSは本当にクレイジーでインパクトがあった。それがこの章のすべてさ」

ベスト
サンプル
Courtesy John Varvatos

「ベストは私のブランドにとって欠かせないくらい重要なアイテムだ。1970年代初頭、子どもだった私はジミー・ペイジがシャツを出してベストを着ているのを見た。ロバート・プラント、ジェフ・ベック、ボブ・ディラン、その他のかっこいい人々はみんなベストを着ていた。だから高校に入ると、私も毎日ベストを着た。古着屋に行って、1ドルだった古いスーツのベストを片っぱしから買い漁ったんだ。ベストは私のスタイリングに大きな影響を与えた。いまでも、おそらく、90センチほどの長さのハンガーラックの3分の1はベストに占領されているよ。ボウイの写真を見ると、ベストのエレガンスの極みというものが見えてくると気がする」

ケープの昇華
アンプル
Courtesy John Varvatos

「写真の2人は、かなりドレスアップしているね。どちらもケープを別の次元へと昇華させたんだ。以前は、自分のランウェイショーでケープをとてもシックに使ったこともある。私のブランドでもケープをつくっていたよ。ケープは、ロックにおけるエレガンスの一種の頂点だったんだ」

Translated by Shoko Natori

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