ローリングストーン誌がおすすめするレコードのクリーニングとお手入れ方法

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レコードクリーナーブラシから保管用ジャケットにいたるまで、レコードをいつまでもきれいな状態に保ってくれるグッズでリスニング体験をアップグレードしよう。

レコードの年代に関わらず、レコードならではの温かみのある豊かな音質を保つには、少しばかりのお手入れが必要だ。ありがたいことに、レコードの問題の多くはどれも直しやすいものばかり。今回は、ローリングストーン誌がレコードのお手入れに役立つシンプルなガイドを作成。レコードクリーナーブラシ、ジャケット、スプレー、クレートにいたるまで、ローリングストーン誌イチ押しのケアアイテムと使い方を紹介する。

1. レコードクリーナーブラシ
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持っているレコードがプレスされたばかりの新品であれ、いまも生きているビートルズのメンバーよりも古いものであれ、ちょっとしたクリーニングで音質はガラリと変わる。レコードの魅力を最大限に引き出すには、Boundless Audioのブラシのようなレコードクリーナーがおすすめだ。レコード用ブラシは、必ず静電気を除去してくれるものを使うのがポイント。通常のブラシはレコードに静電気を発生させ、大切なオリジナル盤『ラバー・ソウル』を磁石へと変え、溝にほこりを詰まらせてしまう。レコードの掃除なんて面倒だ、と思うなら、部屋中のほこりがレコードにかかるまで待ってみればいい。

ブラシを使う時は、レコードをターンテーブルにのせてから電源を入れよう。次に、ブラシを直角に持ち、その下でレコードを回転させる。レコードが回っているあいだ、溝の内側から外側に向かってブラシを動かすのがポイントだ。ひとつだけ気をつけないといけないのは、あまり力を入れ過ぎないこと。たしかに。これはレコード専用ブラシだが、必ずしも誰にでも簡単に扱えるものではないのだ。ブラシを押さえつけすぎると溝に傷が生じるだけでなく、掃除したいほこりがなかに詰まってしまう。軽く優しくスワイプするように動かせば、レコードはもっときれいになる。

1〜2回ブラシをかけながらレコードを回転させたら、ブラシをケースに戻そう。くるりとひっくり返して収納する時、カーボンファイバー製の毛の部分がこすれて、残っているほこりを払ってくれる。でも、指で直接ブラシに触れないように。手の皮脂やブラシにつくものは、今度掃除する時に全部レコードに移ってしまうから。

2. スタイラスブラシ
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先ほど紹介したレコード用ブラシとよく似たこのスタイラスブラシは、まさにレコードマニアの必需品だ。レコードを繰り返し聴くにつれて、スタイラス(レコード針)に少しずつほこりがたまっていく。こうしたほこりはレコードに移り、音飛びやひどい場合は破損の原因になる。スタイラスがレコードにほこりなどの汚れを付けてしまうからだ。

これを防ぐのにおすすめなのがVinyl Buddyのスタイラスブラシだ。Amazonでも高評価のアイテムで、1回ブラシをかけただけでレコードの音質が全然違う! とユーザーを驚かせている。

ブラシを前後に軽く動かしながら、スタイラスに残ったほこりや汚れを取り除こう。終わったら、汚れがつかないようにブラシをターンテーブルのモーターか、サイドテーブルに毛の部分を上にして置いておこう。ブラシがあまりに汚い場合は、毛の細かい別のブラシでほこりやゴミを優しく取り除こう。

Translated by Shoko Natori

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