ジャック・ホワイト率いるザ・ラカンターズ、ロックの衝動に導かれたカムバックを語る

ザ・ラカンターズ(Photo by David James Swanson)

ザ・ラカンターズ11年ぶりのニューアルバム『ヘルプ・アス・ストレンジャー』が、6月21日に世界同時リリースされる。今年4月に二夜連続で開催された来日公演のタイミングで、ジャック・ホワイト、ブレンダン・ベンソン、ジャック・ローレンス、パトリック・キーラーの4人にインタビューを実施。最新作の全容と現在のモードを語ってくれた。

─昨夜、ライブを見せてもらいました。一切、ムダのないハイエナジーかつハイテンションの演奏に圧倒されました。

ジャック:そう言ってもらえてうれしいよ。

─ラカンターズのみなさんがステージに立つとき、一番大事にしているのは、どんなことでしょうか?

ブレンダン:歌詞を全部覚えていること(笑)。

─それは大事です(笑)。

ジャック:僕は、観客を自分たちの演奏に引き込んで夢中にさせたいから、時には自分から、“Come on! Let’s go!”と盛り上げなきゃって思う。

パトリック:彼らもステージに引き上げたいって感じ?

ジャック:そう。ハイエナジーであればあるほど、いいライブになるからね。ダンス・ミュージック、パンク、ロックンロール、カントリー……どんな音楽だろうと、観客を巻き込んで、一緒に盛り上がらなきゃ。

─昨夜は、まさにそういうライブでしたね。

ジャック:日本でこれまでやったライブの中で一番の観客だったと思う。




ザ・ラカンターズ。2019年4月、東京・マイナビBLITZ赤坂にて。(Photo by Kazumichi Kokei)

─『ヘルプ・アス・ストレンジャー』からも6曲、演奏していましたが、みなさんのようなベテランでも新曲をやる時は、お客さんの反応って気になるものですか?

ブレンダン:もちろん興味はある。どう反応するか楽しみだし、いい反応が得られればうれしいからね。

ジャック・ローレンス:どの曲の反応が他の曲と比べていいのかってのもわかるしね。

─昨夜のお客さんの反応はいかがでしたか?

パトリック:正直、感動したよ。彼らにとっては初めて聴く曲を演奏したわけだけど、一緒に歌ってくれるくらい盛り上がったし、みんな踊っていたし。すごくうれしかったね。

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