夏木マリによる支援活動チャリティライブレポート、TOSHI-LOW、Chara等が熱演

6月18日、「One of Loveプロジェクト GIG 2019」がMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE(渋谷)にて開催された

夏木マリによる、11年目を迎える支援活動「One of Loveプロジェクト」のチャリティライブが6月18日に渋谷で開催された。今年は、仲井戸“CHABO”麗市、BRAHMANのTOSHI-LOW、Charaという豪華なラインアップで一夜限りの共演が実現。TOSHI-LOWと夏木マリによる「シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた」のカバーという珍しいコラボレーションも披露された。

斉藤ノヴと夏木マリとが2009年に立ち上げた支援活動「One of Loveプロジェクト」は、キックオフから11年目を迎え、「One of Loveプロジェクト GIG 2019」として、6月18日Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催された。

「One of Loveプロジェクト」は、途上国の子供たちの教育環境と、その母親でもある働く女性たちの雇用整備の向上を目指すため、夏木がプロデュースをした赤いバラ「マリルージュ」の販売と毎年6月「世界音楽の日(6/21)」に近い日程でGIGを行い、その収益によって継続的な支援活動を行ってきた。

今年の出演者は、本プロジェクトのキックオフメンバーでもある仲井戸“CHABO”麗市、3度目の出演となるTOSHI-LOW(BRAHMAN / OAU)。そして初参加となったChara。そしてGIGのサウンドを盛り上げたのは、ICHIRO(Gt)、井上薫(Key)、山内陽一朗(Dr)、(Ba)、斉藤ノヴ(Per)というスペシャルバンドだ。

今年は、良い音楽をしっかりと良い空間で聴いてほしいという夏木と斉藤の思いを叶え、この豪華なラインアップとおおよそ300名しか入れないという贅沢な会場で開催された。もちろんチケットはソールドアウト。開演前から満席のフロアは熱気を帯びていた。

開演と同時に、夏木マリがステージへ。今年のGIGへの思い、そしてOne of Loveプロジェクトの活動報告を行った。2018年度は、水道支援を中心にエチオピアの小学校へ鉛筆とノートをそれぞれ750セット支援したという。現地子供達の喜ぶ笑顔の写真とともに、夏木本人から来場客へ報告と併せ感謝を述べた。

いよいよGIGがスタート。本プロジェクトに賛同し、今年で3度目の出演となった、BRAHMAN、OAUのTOSHI-LOWが、照れ臭そうな様子でステージへ登場。あまりにもアットホームな雰囲気に圧倒されたのか「この状況、とても難しい。もう三年も出ているのに、毎度ド・アウェーな感じ。本当に帰りたい」と、会場を笑いに包みながら、一曲目は現在ドラマ『きのう何食べた?』の主題歌としても人気の「帰り道」をソロ弾き語りバージョンで披露。会場からは歓声が湧き上がった。夏木が主演し、昨年公開された宮城県石巻市を舞台に震災をテーマに描いた作品『生きる街』。当時その主題歌を歌ってほしいと頼まれたTOSHI-LOWは、夏木からの突然のオファーに戸惑いながらも、震災で我が子を失った友人からの電話によって制作を決意。友人とのエピソードを回想しながら「ナミノウタゲ」を力強く歌い上げ、客席では涙を流す姿もみられた。次曲は、本プロジェクトではおなじみの夏木マリ2002年のアルバム『パロール』から「あなたのいない世界で」のカバー。東北の仮設住宅で一晩中酒を交わした友人が、初めて亡くなった妻を語るという当時の回想とともに、ブルースハープとギターを奏で夏木の名曲を熱演。時折かすれながら歌い上げるTOSHI-LOWの声に会場が熱くなった。そして、ソロ演奏最後は、今年4月に膵臓がんで亡くなった遠藤ミチロウへのトリビュート。「もっと一緒に歌いたかった」と語りながら、キーボードの井上が奏でる美しいピアノの旋律に合わせ「カノン」を披露した。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE