予防接種に疑問を唱える17人の「反ワクチン派」セレブリティ名鑑

予防接種の義務化に反対するジム・キャリー

ジム・キャリー

2005年から2010年までマッカシーと交際していた彼も、予防接種の義務化に公然と反対している。2009年には、ハフィントン・ポストにこう寄稿した。「この危機的状況が広がる中、僕らは疾病予防管理センターや全米小児科学会(AAP)、ワクチン製造会社の主張を鵜呑みにすることはできない。僕らはこれまで以上に、戦わずしてあきらめるという欲求に抗わなくては」。また2015年にはジェリー・ブラウン州知事を「ファシスト」と呼び、親の宗教的信念に関わらず、すべての就学児童にワクチンを義務づける州法に署名したことに怒りを表した。



ビル・マー
あまのじゃくとして有名なスタンドアップ・コメディアン兼TV番組の司会者も(エイズ否認主義の著名活動家の支持者でもある)、当然ながら予防接種の義務化にも懐疑的だ。豚インフルエンザの感染が最高潮を迎えた2009年には予防注射に反対するツイートを投稿し、ワクチン反対派として有名なロバート・F・ケネディJr.を番組ゲストとして招き、はたまたウィリアム・フリスト元上院議員(医師でもある)との取材で予防接種義務化をこき下ろした。「なぜ(行政に)自分の腕に病気を注射させなきゃいけないんですか? 私は豚インフルエンザのワクチンだの、他のどんなワクチンもご免です。こと自分の健康に関しては、行政を信用していませんから」

2009年のウィニペグ・サン紙の取材では、ワクチンに対する自らの立場を改めたようだ。「私は細菌学説を否定しているわけじゃない。予防接種は効果的だと思いますよ。ポリオがいい例です。ある特定の状況下で、第三世界の子供たちにマラリヤやジフテリアなどの予防接種を行うのは正しいことか? もちろんです。そのような状況では費用対効果も高い。ですが、ロサンゼルスに住んでいる私がインフルエンザの注射を打つべきか? ノーです」

ロブ・シュナイダー
サタデーナイトライブの元メンバーで、映画『ドゥース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』の主演俳優は折あるごとに、予防接種の義務化反対を呼びかける発言をしてきた。2012年には、子供の予防接種を免除してもらうには医師の署名が必要とするカリフォルニア州法に反対し、ワクチンが自閉症に関連するという俗説を展開した。「子供に何が最善かを決めるのは親であるべきです」と、当時彼は地元のTV局に語った。「行政に指図されるいわれはありません」 シュナイダーのワクチンに対する見解は2018年、State Farm社が彼を起用した広告を発表したものの、科学主義派から抗議を受けて撤回したことで、広く知られることになった。

Translated by Akiko Kato

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