米ホワイトハウス副報道官は2018年、ジャレッド・クシュナーとイヴァンカ・トランプ夫妻がホワイトハウスでの「公務のために全てを犠牲にしている」と主張した。だが夫妻は、総額何千万ドルにも上る年間所得は犠牲にしていないようだ。
ブルームバーグの報道によれば、現地時間14日に夫妻が発表した最新の資産公開によると、2018年の2人の所得は2880万~1億3510万ドル。そのなかには、ワシントンDCにあるトランプ・インターナショナルホテルからイヴァンカが受け取った400万ドルの収益も含まれている。
NBCニュースによれば、同ホテルにはこれまでに少なくとも22カ国の海外要人が滞在しており、憲法の報酬条項に違反している可能性がある。この条項は、他国の政策の影響を阻むべく、大統領が外国政府からの贈与を受けるのを禁止するもの。ホテルは現在係争中で、上下両院の民主党議員も、大統領の所有企業が外国政府からどのような利益供与を受けていたか追求するべく、裁判を起こしている。
イヴァンカの所得のうち100万ドルは、すでに廃業したアパレルブランドによるもの。だが廃業前に、数々のデパートは同ブランドの取り扱いを停止している。報道によれば、夫妻の2017年の所得は、8500万ドルは下らなかったとみられる。
夫妻の資産公開はこのあと、ホワイトハウス評議会の承認および政府倫理局の監査を受ける予定。