新作監督インタビューで『X-MEN』シリーズについてわかった6つのこと

4.監督は『X-MEN』シリーズが果敢であったことも誇りに思っている。
「一作目だけじゃない」と監督は語る。「『デッドプール』シリーズも、『ローガン/LOGAN』もそうだった。『X-MEN:フューチャー&パスト』は構造的に思い切ったものだった。このシリーズをキャラクターの若い時代に遡って再開することは大胆だったね。これまでのこういった選択はどれも斬新かつクリエィティブで独特な判断であり、実行する際にはそれなりのレベルの複雑さが必要とされた。そういうこともあって、僕らは長年にわたってこれほどまでに素晴らしい役者を集めることができたんだ。シリーズ一連の映画はどれも大胆に始まり、その姿勢を保ちつつ、ストーリーが進むにつれ、ますます大胆さが増していったね。最高な出来の作品もあれば、そうでないものもあった。でも、思い切りが足りないということはなかった」

5.キンバーグ監督は、『X-MEN:ダーク・フェニックス』のクライマックスが『キャプテン・マーベル』と同じように「自分の感情が自分を更に強くする」ことを表現するシーンがあることを気にしてはいない。
「感情が強さの源とするアイディアは、僕たちの文化で一般的にますます受け入れられている」と監督は言う。「特に、女性は長い間、感情が自分を弱くすると言われてきたと思う。でも、感情が強さの源とする考えは、女性が主人公の映画に限らず、何かの候補者になる状況でも、これからもっと見ることになるメッセージなんだ。おそらく、次第にだけど、感情は弱いものではなく、実は強いものなんだということを文化が理解し、受け入れることになるだろうね。男性にとってもそこから学ぶべきものがたくさんあるんだ。男っていうのはいろんな感情を押し殺す傾向にあって、そこから僕らの攻撃性や心の健康問題の多くが生じているからね」

6.マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギと彼のチームはマーベル・シネマティック・ユニバースの中に新しいX-MENを組み込む手段についてほぼ間違いなく検討中の段階にいる。
だが、キンバーグは詳細を知らない。「本当に知らないんだ」とキンバーグ監督は語る。「君たちに何か答えられたらよかったんだけどね。おそらく、マーベル・スタジオはまだ検討中なんだ。彼らには以前からかなり明確なプランがあったけど、今回、「X-MEN」シリーズがその中に入ることになった。だから、スタジオはこのシリーズをプランの中にどうやって組み込むかを考えているんだ。でも、どのくらいのスピード感で、どうやってまとめていくのかは、僕にはわからない」




Translated by Kouichi Kawano

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