フジロック×サマソニ運営対談 フェスと洋楽文化を支える両者のリアルな本音

左からフジロック、サマーソニックのメインビジュアル(Photo by 宇宙大使☆スター / ©︎SUMMER SONIC All Rights Reserved.)

2019年の夏フェスシーズンもいよいよ到来。そこで今回は、日本が誇る二大洋楽フェス、フジロックとサマーソニックの両陣営による前代未聞の対談インタビューをお届けする。ご登場いただいたのは、SMASHの宣伝/ブッキング担当・高崎亮さんと、クリエイティブマン宣伝部・安藤竜平さん。ライバル企業のスタッフである2人が「これからは協力すべき時代」と語る理由とは?  お互いの印象や交流関係、洋楽文化に対する危機感、今年のフェス展望まで。気になるところを存分に話してくれた。


SMASHとクリエイティブマンの関係

―お二人は以前から知り合いなんですよね?

高崎:そうなんです。(SMASHに入社してから)僕はプロモーターとして現場を担当していて。その頃に安藤くんは……。

安藤:もともと、ソニーの洋楽部門でアシスタントをしてたんです。来日公演で受付をする機会が多かったので、高崎さんとはSMASHさんの関係者受付でご一緒することが多くて。

高崎:オアシスの来日公演とかで、(受付の隣で)一緒に座っていたから話をしたりして。それが気づいたら、いつの間にかクリマンの人になってました(2006年入社)。

安藤:あはは、そうですね(笑)。

―単刀直入に伺いますが、SMASHとクリエイティブマンってどんな関係なんですか?

高崎:バッチバチですよ! 

安藤:(ニヤニヤしながら頷く)

高崎:道ですれ違ったら睨み合うし、お互いのフェスに乗り込めば塩を撒かれますし。

―なるほど(笑)。本気で仲が悪いと思ってる読者も、ひょっとしたらいるかもしれませんが。

安藤:どうなんでしょうね(笑)。

高崎:そのほうが話としては喜ばれそうだけど、残念ながらそうではないです。というのも、日本にイベント会社が色々とあるなかで、洋楽メインの僕らはやってることも近いっちゃ近いわけで。

安藤:それだけ現場での繋がりもあるし、スタッフも個人レベルで交流の輪を広げている人が多い。

高崎:共通項が多いから仲良くなりやすいんですよ。自分と似たような業務やポジションの人だと特にそう。僕も20代の下っ端だった頃に、「お互い大変だよね」「頑張りましょう!」みたいに慰め合ったりしましたもん。そんなふうに、各自でそれぞれ仲良くしている感じです。

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