ストーンズのツアースポンサーが、年金問題をサポートする非営利団体なのはなぜか?

また、ツアー中のすべての会場で「最高の場所」に団体名が登場することと、バンドと同団体が共同で行うオンライン・キャンペーンを通じて、ストーンズのコンサートに来る150万人のファンと、彼らのソーシャルメディアのフォロワー2400万人に、この非営利団体の名前が知れ渡ることを望んでいると、スタットラーが付け加えた。「私たちはここでバンドと一緒に壁を打ち破っていると思います。それというのも、今回私たちはストーンズという名前とブランド提携しており、ストーンズからは多くの人たちと直接話してもよいと許可をもらっているので、“長生きしたせいで貯蓄額では生活を賄えない”という社会問題をこれまでよりも広く知らしめる機会を得たわけです」とスタットラー。今回のストーンズとの契約は、同団体がミュージシャンと提携する最初のキャンペーンで、今後も同じような契約の可能性が広がっている。スタットラーは「来年ボブ・ディランがツアーを行うと聞いています。彼との可能性だってあるかもしれませんよ」と述べた。

アライアンス・バスでは、Google Cardboardを使って、ストーンズが会場入りするところから始まるツアーの舞台裏を公開する予定である。今回のキャンペーン中、ストーンズと長年ツアーを行っているツアーマネージャーなどのツアースタッフの何人かが、リスクの高い仕事に従事している例としてフィーチャーされる予定で、彼らもバスの中で最適な退職年金オプションを探ることになっている。

しかし、ストーンズが自身の退職プランを公開することはないだろう。これまで彼らはライブ活動をやめる計画を一切語っていない。月曜日に行われたツアー延期の原因となった心臓手術後初のインタビューで、ジャガーは「最近ライブで披露していない楽曲、これまで一度もライブで演奏していない楽曲を拾い出しているんだ。大抵の場合、人々は普段と違うことが多すぎると困ってしまう。サプライズは少しだけの方がいいんだよ。最初から最後までサプライズだと、人は逆に引いてしまうからね」と言っていた。そして、現在の体調をきかれて、彼は「かなり元気だぜ」と平然と答えたのだった。


Translated by Miki Nakayama

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