星野源×トム・ミッシュ対談 音楽に正直であり続けるための方法

星野源とトム・ミッシュ。2019年5月28日、都内某所にて撮影。(Photo by Masato Moriyama)



Logic・エブリデイだよ!

星野:トムが一番最初に好きになったミュージシャンは誰?

トム:レッド・ホット・チリ・ペッパーズだね。(影響を公言している)ジョン・メイヤーは14歳ぐらいから聴き始めたんだ。源は?

星野:実は僕も一番最初に買った洋楽はレッチリ。

トム:マジで? 超いいよねぇ。

星野:最高。あ、でも、やっぱり一番最初に影響を受けたのはすごく小さい時に観た『ブルース・ブラザーズ』って映画かな。アレサ・フランクリンとかレイ・チャールズとかJB(ジェームス・ブラウン)みたいな、いろんなレジェンドたちがいっぱい出ていて。

トム:聞いたことあるけど、観たことない。

星野:コメディ・ミュージカル映画で。それを観て、すごくカッコいいと思って。そこから音楽が好きになったんだよね。


Photo by Masato Moriyama

―星野さんもトムさんもご両親が音楽好きだったそうですが、幼い頃から音楽が常に生活の中にあったという環境はご自身にどのように影響していると思いますか?

トム:僕のお父さんはバイオリンを弾くんだ。だから、クラシックをよく聴いていたんだよね。だから必然的に僕も「お前もバイオリンを弾け」って言われて、仕方なく始めた感じなんだけど。今でも弾いてるから、役に立ってるよね(笑)。

星野:僕の両親はジャズがすごく好きで。若い頃はピアノを弾いたり、歌ったりしてたらしくて。よく家では、モダン・ジャズのレコードがずーっと流れてた。

トム:日本ではジャズを聴く人が本当に多いよね。ジャズそのものじゃなくても、ジャズっぽいものが街にはあふれていて。スーパーマーケットに入ってもジャズ・スタンダードがアレンジされたものが流れてるし。

星野:あははは! 面白いなぁ。あのBGM、ちゃんとジャズに聴こえるんだね(笑)。昔からジャズ・ミュージシャンってよく日本に来てくれるから、親しみが深いのかも。

トム:日本にはジャズが受け入れられる土壌があるんだろうね。

星野:トムはいつからギターを弾き始めたの?

トム:9歳ぐらいかな。姉がいるんだけど、彼女がギターを習い始めて。家にギターがあったから自然と。源は?

星野:僕は中1だから、13歳ぐらいかな。親がクラシック・ギターを持ってて。

トム:じゃあ、爪伸ばしてた(笑)? 

星野:伸ばしてた、伸ばしてた! でも、最初に触れた楽器は実はドラムなんだ。だから、ビートとかリズムが好きで。トムが、ビートを作り始めたのはいつ頃?

トム:16歳の時だね。音楽制作を勉強していて、姉の彼氏に教えてもらったJ・ディラとかそういう時代のヒップ・ホップにハマったんだ。それでLogicを使って、音楽を作る勉強をし始めた。

星野:僕もLogic使ってる。今もトムはLogicを使ってるの?

トム:もちろん。Logic・エブリデイだよ!

星野:Logic・エブリデイ(笑)!


トムがLogicを操作し、バイオリンやギターの生演奏も加工しながら10分間でトラックを制作する様子。英・FACT Magazineの名物企画「Against The Clock」より。

トム:Ableton Liveも勉強したかったんだけど、難しくてさ。外国語を喋ってるみたいな感じで、無理だった(笑)。Logicが一番自分には合ってるかな。

星野:僕もAbleton Liveを買ったんだけど、まだ全然使いこなせてなくて。FL Studioも……まだ全然使ってない(笑)。

トム:ケイトラナダも、そのソフト使ってるよね。彼のあのサウンドはFL Studioじゃないと作れないと思う。

星野:へー。ケイトラナダ、僕も好きなんだ。

トム:あの、アルバムいいよね……なんだっけ。

星野:あー『99.9%』! 最高。



トム:最高だよね! 源はレコーディングはスタジオでやってるの?

星野:そうそう。トムみたいに自分の家で一人で作るっていうのは、デモの録音以外にはあんまりやったことなくて。だから……Logicの使い方を教えて欲しい(笑)。

トム:もちろんだよ!

星野:やった、心強い(笑)。

Translated by Kazumi Someya

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