ミック・ジャガー、手術後初のインタビューでストーンズのツアーについて語る

ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(Photo by Hayoung Jeon/EPA-EFE/Shutterstock)

「かなり元気だよ」――ローリング・ストーンズの北米サマーツアーを延期させる原因となった心臓手術後、初めて行われたインタビューでミック・ジャガーが語った。

トロントのラジオ局Q107とのインタビューで、手術後は通常の忙しさに戻っていると話した。「ここ数週間はリハーサルをメインにやっているし、今朝は運動も少しやった。普段通りだよ。この後もバンドのメンバーとリハーサルするんだ」と。

現在進行中のリハーサルではいくつかのサプライズを準備していると言う。「最近ライブで披露していない楽曲、これまで一度もライブで演奏していない楽曲を拾い出しているんだ。大抵の場合、人々は普段と違うことが多すぎると困ってしまう。サプライズは少しだけのほうがいいんだよ。最初から最後までサプライズだと、人は逆に引いてしまうからね」とジャガー。そして「数日前にリハーサルした1曲が“メモリー・モーテル”だ」と明かした。

ジャガーはファンが聴きたいバンドのクラシック曲を熟知している。「彼らが聴きたいと思うお気に入り曲は、そうだな、“黒くぬれ!”“ホンキー・トンク(・ウィメン)”“サティスファクション”みたいな曲だ。そういう曲を全部演奏することはない。1曲か2曲を入れ込むだけ。でも彼らが聴きたい曲は全部で10曲くらいあるよ。こっちがそういう曲を1曲もプレイしなかったら、彼らはどう思うんだろうな。きっと『あーあ、残念だな、この曲を聴きたかったのに』って言うんだろうね」と言って、「いつもファン投票で決まった曲が1曲ある。それにバンドが2曲くらい加えて演奏するから、普段は3曲くらいかな」と続けた。

さらにジャガーは、若い頃ほどではないが今でもツアーが大好きだと言う。「今は常にツアーをするわけじゃない。年間12カ月ツアーするみたいなやり方とは違う。でも若い頃はそれくらい頻繁にツアーするもんだからね。今では年間3〜4カ月間ツアーするけど、これがけっこう良いバランスなんだ」と。

ジャガーが手術をするというニュースが突然降って湧いたのが4月だった。しかし、手術後のジャガーは、お馴染みの動きで踊っているリハーサル映像をInstagramで公開してファンの心配を払拭した。また、キース・リチャーズも最近のトロント・サン紙でのインタビューでこんな話をしていた。「彼は難なく手術を終えて、今はかなり元気になって、普通にロックしているよ。前に俺が言ったように、まったく問題なしって状況さ、本当に」。そしてリチャーズはジャガーは死なないと安心していると言って続けた。「手術前は『まっ、ミックならすぐに回復するな』と思ったし、俺たちは待っていればいいってね。だってすぐに仕事を再開すると確信していたから。あの時期に手術が必要だったからやったってだけだよ」 ストーンズのサマーツアーは現地時間6月21日のシカゴ公演からスタートする。

Translated by Miki Nakayama

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