ガール・バンド、約4年ぶりのニューアルバム『The Talkies』を9月リリース

アイルランド・ダブリンを拠点とする4人組、ガール・バンド(Courtesy of BEATINK)

アイルランド・ダブリン発のポスト・パンク/ノイズ・ロックバンドのガール・バンドが、9月27日にラフ・トレードから2ndアルバム『The Talkies』をリリースすることが明らかになった。

デビュー当時に自主制作でリリースしたEPがソールドアウトし、早くからNMEやガーディアンの期待の新人枠などで取り上げられるなど注目を集めていたガール・バンドだが、デビューアルバム『Holding Hands With Jamie』(2015年)のリリース以来、デモを作ったり、各自でパートを作曲していることが多かったという。それを切り刻んで、パソコンに取り込んでコラージュするという方法で音を再構築していった結果が今作『The Talkies』だ。



バンドは、最新アルバムのレコーディングをダブリンの郊外にある大邸宅「Ballintubbert House」で敢行。フロントマンのアラン・ダガンは「アルバムの元となったアイデアは、いろいろな意味で、この家を音で表現するということだった」と振り返り、「Ballintubbert House」の異質な建築構造が同バンドの激変するサウンドをさらに独特なものにしたと話す。また、同バンドのベーシストでプロデューサーを兼任したダニエル・フォックスいわく、ドラムは踊り場と地下室でそれぞれ1回ずつ録音され、プロダクションの過程で両方の音を組み入れるなど、実験的な手法で制作されたという。

アルバムからの新曲「Shoulderblades」は、遠く離れた不協和音の地平線から、リスナーの耳へと直にやって来るような脅迫的な音の間を揺れ動くそのサウンドスケープが特徴。落ち着くことのないダークなヴォーカルのグルーヴや炸裂するスネアドラムの音、上昇と下降を繰り返すバンド特有のギターサウンドは必聴だ。アルバム発表に合わせて公開されたミュージックビデオは、長年バンドとコラボレーションをしてきたボブ・ギャラガーが監督を務めた。

なお、以前ギャラガーがバンドと一緒に制作したMV「Paul」は、アイルランドのコーク映画祭でミュージック・ビデオ最優秀賞を受賞し、ベルリン・ミュージック・ビデオ・アワーズ2016では最優秀監督賞にノミネートされている。





<リリース情報>

GIRL BAND 『The Talkies』

GIRL BAND
『The Talkies』
発売日:2019年9月27日(金)
レーベル:Rough Trade / Beat Records
品番:RT0065CDJP
価格:¥2,000+税
国内流通仕様盤CD: 解説・歌詞対訳付き

=収録曲=
01. Prolix
02. Going Norway
03. Shoulderblades
04. Couch Combover
05. Aibophobia
06. Salmon of Knowledge
07. Akineton
08. Amygdala
09. Caveat
10. Laggard
11. Prefab Castle
12. Ereignis

Rolling Stone Japan 編集部

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