私立恵比寿中学の「パフォーマンス」の変化を本人たちが語る

―さて、エビ中開校から10年も経つと、それぞれ加入時期は違うとはいえ、みなさんのパフォーマンスも変化してきていると思います。そこで、各メンバーのパフォーマンス面での変化をみなさんに分析してもらいたいと思います。まず、真山さんはいかがでしょうか。

真山 一番変わらないと思うんだけど。

安本 でも、ライブ中の見せ方とかに大人の色気が出てきた。

真山 (まんざらでもない表情)

―うれしそうですね(笑)。

星名 「あれ? 中学生とは言いつつも、やっぱり22歳なんだ」っていう感じがする。

真山 そりゃそうだ!(笑)

安本 真山は<ハイテンションガール>っていうキャッチフレーズがあるので、元々はスポーティーなイメージが強かったんですけど、最近は変わりましたね。

真山 ふふふ。

柏木 自分の魅せ方をわかってると思う。

―そう言われてみてどうですか?

真山 そのとおりだと思います(笑)。年齢は自分がエビ中で一番上だから、そういう面での切り込み隊長は私が最初やらないといけないと思ってます。昔はただがむしゃらにやらなきゃって思ってたんですけど、今はがむしゃらに加えて、ただ子供が踊っているだけのものにはならないように、この先エビ中を長く続けるためにも年齢に見合ったパフォーマンスをしようと心がけていますね。

―真山さんはパフォーマンス中、グッと曲に入り込む瞬間があるように見えるんですが。

真山 ああ、基本的にライブ中の記憶がないんですよ。いいライブはだいたい記憶がない。それぐらい無意識なのが自分にとっては一番よくて。クセで力み過ぎちゃうところがあるので、最近は力まずに記憶をなくすっていうのが課題です。

星名 「力まずに記憶をなくす」って、フレーズだけ聞くと怖い(笑)。

小林 あはは!

真山 まあ、リラックスが一番だっていうことをこの10年で学びました。

―続いて、安本さんはいかがでしょうか?

星名 変わりすぎ! 時代によって「本当に同じ人かな?」って思うぐらい激しいキャラ変(笑)。

柏木 表現が豊かになったよね。

星名 「出席番号の歌 その1」に、<エビ中のボーカロイド>っていう歌詞があるんですけど、今はもうガンガン。



真山 フェイクまでやるしね。一番ステージに対する考え方が深くなった人だと思う。ライブでMCをやってくれるようになってからは、どうやってステージを自分たちで作り上げるかっていうことを一番考えてくれるようになったので、ライブ終わりの話し合いでも、煽りやフェイクをどこに入れるか、どうやったら盛り上がるかっていう議題をヤス(安本)が率先して提案してくれます。 

星名 ね! すごく変わった~。

―小林さんから見ていかがですか?

小林 私はボーカロイド時代は知らないから……。

真山 でも、ヤスと出会ったときから比べても相当変わったでしょ?

小林 大きく変わったっていう印象が私の中ではあまりなくて。でも、大人になるにつれて、好きでパフォーマンスしてる感じが自然と出てくるようになったなと思います。

―安本さん、どうですか?

安本 ライブに対する考え方はだいぶ変わりましたね。最初は本当にゼロからのスタートだったので。

真山 ゼロっていうか、マイナスじゃない?(笑)

安本 (笑)言われたことを自分なりに正確にやることがアイドルのお仕事だとずっと思ってたんですけど、それじゃあ自分がアイドルである意味がなくなってしまうんだなってことに気付いて。そこから「自分を出すしかなくねっ!?」って思うようになったし、今はそういうパフォーマンスになってると思います。昔に比べると感情がすごく入るようになりました。

―では、星名さんに関してはいかがですか?

真山 美怜ちゃんはずっと安定してる。安定していい。

安本 ブレない感じがする。

中山 確かに、加入した当初からずっと変わらないし、頼れるなって思います。

真山 人間的な部分は変わってるんだけど、それがステージに現れないところがすごくいい。

柏木 一番ちゃんとアイドルしてる。

真山 そう。でも最近、楽屋でしか見せない顔がちょいちょいライブでも出てくるようになってるよね。男らしさというか、芯がしっかりしてるところが出てきて、それもカッコいいなあって思います。

小林 ライブでやってるキメ顔を私に向けてもやってくれる(笑)。

星名 なにそれ、わかんないわかんない(笑)。

小林 ファンの方にキメ顔をするじゃないですか。そのキメ顔をした状態で、ペアで踊ってるときの私とも向き合ってくれるんですよ。

星名 楽屋だったらもっと「イエーイ!」ってやるけど、私たち2人のことを見てる人もいるからね。

小林 ああ、やっぱりファンの方のことも考えてるんだ~。

星名 はっず! うれしいけど。でも、最近は楽屋でのテンションがそのままライブでも出るようになって……。

中山 最近、さらに出てきてると思う!

星名 実は、ステージより楽屋にいるときのほうが私は騒がしくて。ファンの方は私に対して女の子らしいイメージを持ってると思うんですけど、意外とそうでもないような気がする……そう思うのは私だけ?

真山 いや、女の子だよ? 絶対的に女の子なんだけど……。

小林 たまにおじさんがやってくる感じ(笑)。

星名 自然と自分の中のおじさんが登場してきて(笑)、最近はそれをステージでも出せるようになってきたからめちゃめちゃ楽しいです。

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