エルトン・ジョン、ベスト・カントリー・ソング10選

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8.「キャプテン・ファンタスティックとブラウン・ダート・カウボーイ(エルトン、バーニーの華麗な夢)」(1975年)

このアルバムの見開きジャケットのダリ風の絵を初めて見た時は率直に言って少し困惑させられたが、曲作りのパートナーとしての2人の初期の頃の出来事が歌われたこのアルバムに収録されたこのタイトル・トラックは、優しいカントリー・ロック・バラードとして始まる。しかし、曲はそれほど待たずして、2人がトップへと上りつめるまでの目まぐるしい旅を反映したかのようなテンポの速いロックに変わり、そしてまた、最初の素朴なパートに戻る。ジョンとトーピンはこの曲のアップデート・バージョンを2006年の『キャプテン・アンド・ザ・キッド』にそのタイトル・トラックとして収録した。

9.「キャント・ゲット・オーヴァー・ゲッティング・オーヴァー・ルージング・ユー」(1981年)

ゲイリー・オズボーンと共作したイギリス限定シングル「ジャスト・ライク・ベルギー」のB面でジョンはカントリー・シンガーとして主張した。「キャント・ゲット・オーヴァー・ゲッティング・オーヴァー・ルージング・ユー」はカントリー界のレジェンド、ビル・アンダーソンの歌詞、特にコニー・スミスのために書かれた「ワンス・ア・デイ」をお手本としている。「僕は君のことをほとんど考えない。朝と夜、そしてまた翌日の午後以外は」と彼は歌っている。しかし、彼は悲しみに溺れず、すぐに元の生活に戻れるという自信を見せている。確かに歌詞にはカントリー界の秘技を使われているかもしれないが、ジョンがナッシュビルの哀愁を歌っているのが聞けるのはおもしろいことである。

10.「ジミー・ロジャーズ・ドリーム」(2010年)

ジョンが特に影響を受けた人物との共作アルバム『ザ・ユニオン』のハイライトであるこの曲は、誰もが認めるカントリー・・ミュージックの父、ジミー・ロジャーズの目線で歌われている。ジョンとトーピンはアルバムのプロデューサー、T・ボーン・バーネットのサポートを受けて、そのミシシッピ州生まれの“歌うブレーキ係”と呼ばれたミュージシャンが短い人生の中の鮮やかなシーンを描写した、悲痛でもあり夢中にもさせてくれる彼の最期の時間の物語を作り上げた。ロジャーズは1933年にニューヨークにあるタフト・ホテルで35歳の若さで亡くなったが(ラッセル自身もこのレコーディングの6年後に亡くなった)、この胸を刺すようなデュオ曲で語られている彼の魂は、ラッセル、ジョン、トーピンの魂と共に、驚くほどに生き生きと輝いている。

Translated by Takayuki Matsumoto

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