セックスカルト集団で2年間監禁された女性が法廷で激白「1日中、部屋の壁を見ていた」

公判中のキース・ラニエール被告(右から二番目)の様子。裁判は5月上旬から続いている。(Elizabeth Williams/AP/REX/Shutterstock)



ダニエラの証言によると、彼女は家族から毎日食事を与えられていた。家族は同じ屋根の下で暮らしながらも、彼女との接触は固く禁じられていた。窓のひとつが覆われ、彼女が自然光を浴びることはほとんどなかった。時折小さな紙切れとペンを渡され、そこにラニエール被告への謝罪と、釈放を請う手紙を書くよう言われた(先々週行われたザルツマンの証言によると、ラニエール被告はこれらの手紙を読まなかった)。ザルツマンは時々彼女のもとを訪れ、釈放の条件について交渉を試みたが、ダニエラはザルツマンがしばしば「意地悪」だったと証言した。

監禁されて数カ月が経ったころ、ダニエラは頭がおかしくなりそうになったと証言した。「正気を保つために、頭の中でいろんなことを考えようとしました」と本人は言った。ある時はさみを手に入れることができたダニエラは髪を切ろうとしたが、ザルツマンの怒りを買い、髪が元の長さに伸びるまで部屋から一歩も出さないと言われた。自殺を考えたこともあり、清掃用品をかき集めて飲み込んでやろうとも考えた。だが、窓の外でひなを育てる鳥を見て希望を見出し、考えを改めたという。

あるときダニエラは、階下のパソコンで自分宛てのメールをチェックしようと部屋を抜け出した。マイヤーズからの短いメールの他に、自分宛のメールはなかった。「私は世間からすっかり取り残され、誰も私のことなど気にも留めていなかったのです」と本人。「自分がいなくても世界は回るのだと、思い知らされました」

2012年2月、ついに彼女は脱出する。ラニエール被告に閉じ込められてから約2年が経過していた。彼女は途中で被告に遭遇したが、被告は彼女と目を合わせなかったという。

「キースが他の人々の間にまぎれて、こそこそ隠れたのを覚えています」と彼女は述べた。

Translated by Akiko Kato

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