マルコム・マクラーレンの息子、パンク・コレクション焼却イベントのドキュメンタリーを製作

マルコム・マクラーレンの息子、ジョセフ・コーが『Wake Up Punk』という題名のドキュメンタリーの製作準備をしていると発表した(Peter Macdiarmid/REX/Shutterstock)

セックス・ピストルズのマネージャーだったマルコム・マクラーレンの息子、ジョセフ・コーが『Wake Up Punk』という題名のドキュメンタリーの製作準備を進めていると発表した。

セックス・ピストルズのマネージャーだったマルコム・マクラーレンとデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドの間に生まれたジョセフ・コーが、『Wake Up Punk(原題)』という題名のドキュメンタリーの製作準備を進めていると発表した。

これは2016年にコーが行った奇妙な祝賀イベントがテーマとなっている。パンク・ムーブメントの先駆けとなったセックス・ピストルズのシングル「アナーキー・イン・ザ・UK」のリリース40周年を祝ったもので、このときコーは推定600万ドル(約6億5000万円)相当のパンク・コレクションを公開で焼却した。その中には同曲のアセテート盤というレアなものまで含まれていた、とヴァラエティ誌が報じている。

『Wake Up Punk』の公式Twitterによると、同作品のプロデューサー兼監督はナイジェル・アスキューで、6月に行われる英シェフィールド・ドックフェストでプレミアム上映される予定だ。また、このドキュメンタリーでは、積極的な行動が新しいパンクであり、70年代のパンクが「必要のないものを世間に売りつけるという、単なるマーケティングの練習台になってしまった」と主張しているらしい。

『Wake Up Punk』のニュースは、正式に許可されていないセックス・ピストルズの伝記映画『Only Anarchists Are Pretty(原題)』が製作中というニュースに続いて公表された。コーがヴァラエティ誌に語ったところによると、この映画については「誰一人として何一つ教えてくれなかった。俺はマルコムの一人息子なのに。ヴィヴィアン・ウエストウッドにも何の連絡もなかったし、マルコムの兄のスチュアート・エドワーズにも連絡が行っていない。だから、彼らがどんな映画を作っていようが、空想と嘘に基づいたものだ」ということだ。

かつてジョニー・ロットンとして活動していたジョン・ライドンは、この伝記映画について「最近、セックス・ピストルズの伝記映画のニュースをみんな聞いたと思う。みんなに誤解を生じさせないように言っておくが、この映画は正式に許可されていなし、公式でもないし、セックス・ピストルズも承認していない」とツイートしていた。

Translated by Miki Nakayama

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