90年代に「ボヘミアン・ラプソディ」を再び世界で大ヒットさせた映画の裏話

映画『ウェインズ・ワールド』のオープニングシーンでボヘミアン・ラプソディを熱唱する出演者たち


スフィーリス:「ボヘミアン・ラプソディ」に反対したという記憶はないけど、たぶん私もガンズ・アンド・ローゼスを推していたと思う。

マイヤーズ:ある時点で、僕は「もうやめる。ボヘミアン・ラプソディじゃないなら、この映画は作りたくない」って言った。この曲が本当に大好きなのさ。あの長さで作るなんてホント度胸がある。2曲を合体して1曲にするなんて勇敢だし、オペラを使うなんて大胆だよ。それに、オペラ部分が始まると、なんとも言えない開放感を覚えるんだ。僕としてはこの曲以外の選択肢はなかった。

スフィーリス:リチャード・プレイヤーを始めとする、数多くの凄腕コメディアンと一緒に仕事をしてきたし、時には困難にぶち当たることもあったわ。でも、そうやって仕事してきたことを今では意味のあることだったと思えるのよ。だって彼らは本当に最高のコメディ職人たちだから。

マイヤーズ:ローンは優れたプロデューサーだ。彼はとにかく「この映画をヒットさせたら君は僕を許すさ」と言い続けていたよ(笑)。ローンはこの映画を作りたいという僕の情熱を試した。映画は人類が作った最も高価な娯楽装置なのさ。だからこそ、彼は僕たちがエンターテイメントとして最上のものを作っていると確信したかったんだよ。でもね、時として小さな思いつきが大きな意味を持つ。つまり、「ボヘミアン・ラプソディ」が僕の家で大ヒットしていたら、他の人の家でも大ヒットしているはずだという僕の思い込みみたいに。そういう思い込みが正解することが僕の人生ではよくあったのさ。

スフィーリス:結局、ウィンウィンだったわけよね。マイクが勝って、あの曲を使うことに決まり、みんなが大好きになった。

ショーン・サリヴァン(フィル役):台本を読んでから現場に行ったとき、本当に感心したよ。だって、僕と兄のステーシーもボロボロの僕のヴェガに乗って同じことをやっていたから。ドライヴしながらあの曲を歌っていた。あの部分は、まるで僕の過去をマイクがそのまま台本にした感じだった。

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リー・ターゲセン(テリー役):最初の読み合わせのとき、車に乗っていたのは4人だけだった。つまり、ダナ(・カーヴィ)、マイク、ショーン、マイケル・デルイーズだけ。でも、読み合わせを終えてからマイクに「なんとかして後部座席に座れないかな? これは僕の子供時代なんだよ。コネチカットで、僕も車で町を流しながら大騒ぎしていたから」と言ったんだ。そしたら、その2日後に新しい台本が届いて、僕も後部座席に座っていた。狂喜乱舞したよ。

スフィーリス:映画を作るときというのは、あの頃は特にそうだったけど、台本が書き換えられると違う色のページに印刷されて渡されるの。大抵は7色くらいで完成するんだけど、あの台本は7色を3回繰り返したわね。つまり、日々それだけ多くの新しいアイデアが出て、台本が書き換えられていたということ。

マイヤーズ:ペネロープはとても聡明な監督だ。ほんと、最高だよ。とにかく本当に利口で、思いやりがあって、僕にはとても寛大だ。だって僕自身も自分が何をやっているのか、よくわかっていなかったんだから。あの頃、現場には小さなモニターが数台あったけど、彼女の口元が1台のモニターの下から見えたんだ。それを何度も見ているうちに、彼女の笑い声と笑顔の虜になっていたよ。

スフィーリス:面白いのは、あの映画の全編がシカゴ近くのオーロラで撮影されたと、世間の人が言い張ることね。彼らはロサンゼルスで撮影した部分があると認めない。でも実際は95%がロサンゼルスで撮影されたの。ただ、オーロラみたいな雰囲気のストリートをロサンゼルスで見つけるのは至難の技だったわ。撮影場所はコロナよ。

Translated by Miki Nakayama

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