『ゲーム・オブ・スローンズ』製作総指揮者がスターク姉妹やドラマの結末について語る

『ゲーム・オブ・スローンズ』ファイナルシーズンでサンサ・スタークを演じるソフィー・ターナーとアリア・スタークを演じるメイジー・ウィリアムズ(Helen Sloan/HBO)


ー撮影中、撮影の合間を問わず2人についての思い出深いエピソードは?

アリアがウィンターフェルに戻った時は最高だった。それはメイジーとソフィーがシーズン1以降初めて一緒に撮影するということを意味していたからね。その数年の間も彼女たちは親交を深め続けていて、撮影の合間にじゃれるすごくユーモアに富んだ楽しい2人がそこにいるのはありがたいことだったよ。ある時、彼女たちは北部なまりのイギリス英語っぽく話すようになったんだ。アメリカ人である私たちにはそのなまりが本物なのか彼女たちがそれっぽくやっているだけのものなのかは判断できなかったが、2人は1日中そのなまりで話しているようなこともあって、そうするとたまにそれが撮影中にも出てしまって、サンサとアリアはそんなしゃべり方はしないよって言わなければならないこともあったんだ。

それ以外で思い出深いのは2009年のベルファストでのパイロット版の撮影の打ち上げパーティ。2人が泣きながら抱き合っていたのを覚えている。たった数週間にもかかわらず2人はすごく仲良くなっていて、もしこのドラマシリーズの放映が決まらなければもうお互いに会うことはなくなってしまうからそれを心配していたんだ。その心配が現実になる可能性はあったがそうはならず、この何年もの間、2人が一緒に、そして私たちも一緒に過ごせることとなったのはとてもありがたいことだと思っている。

ーアリアの複雑なキャラクターについてお聞きしたいです。ある面では、彼女の能力と冷酷さが私たちをわくわくさせ続けてくれる一方、私たちが幼い少女の頃から見ていた彼女が今や(殺されるべき理由がある対象だけですが)残忍な殺し屋となってしまいました。彼女に償いは必要なのでしょうか?そもそも償うことなどできるのでしょうか?突き詰めるとあなた方は彼女をどのように見ていらっしゃるのですか?

アリアはこのドラマのキャラクターの中でも殺した人の数が特に多い方かもしれないが、彼女が見せた様々な残虐性にはほぼすべてに正当な理由があった。彼女の境遇を考えると…、それは誰も望まないような幼少期だった。シーズン6でジャクェンの女優を殺せとの命令を拒否したことなどを考えると、彼女は常に道徳心の塊のような人物だったと言える。だから私たちは彼女に特に償いが必要だとは考えていない。非常に困難な幼少期を乗り越え並外れた女性になった逆境に強い少女として彼女を見ているよ。

ーサンサはどうでしょうか?彼女はその無邪気さをほとんど失い、恐怖に耐え忍んでいました。彼女についてはどう見ていますか?

サンサは伝統に従うような期待を受けた典型的な貴族の一家の娘としてこのドラマに登場した。そういった期待は大きくひっくり返され、その後の経験から彼女はそれまで当たり前だと思っていた、自分の無邪気さ、信頼、世の中がどのように回っているかということについて自分が持っていた考えなど、多くのことに疑問を抱くようになった。でも、何人もの悪意をもった人間が彼女を破滅させよう試みたが誰にもそれはできず、そして、彼女はつらい経験を乗り越えるごとに強くなっていった。今や彼女は物語の中で最も偉大な人物の1人だ。

Translated by Takayuki Matsumoto

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