TEAM SHACHI 咲良菜緒、ナイン・インチ・ネイルズがきっかけで気づいたこと

編集部からのお題 その3
I’M BROKEN - PANTERA


―この曲は知らなくても、バンド名は聞いたことあるはずです。

うーん……。

―ギターリフが印象的ですよね。

(1コーラス目が終わってから)そうですね……今、そう言われて「これかなー?」と思ったのはパンテラです。

―おおっ!

当たりですか!? やった! 

―すごい! なんでわかったんですか?

私、「Walk」でパンテラにハマったんですよ。あの曲もギターがゴリゴリで、同じフレーズを何回も繰り返す感じが印象に残ってたし、このテンポ感もよくて「あ、好きだ!」と思ったので、このギターの感じから思い浮かびました。

―「Walk」はどうやって知ったんですか?

ファンの方からCDをいただきました。聴く前にジャケットを見たら、「Walk」が一番タイトルが短くて私の中でキャッチーだったんですよ。だからそれを最初にかけてみたら、「ジワジワくる感じが好きかも」と思ったので、その後もよく聴いてました。他の曲も聴いてみたんですけど、「Walk」の衝撃がすごくて。

―知らない曲を聴いてパンテラって言い当てた菜緒さんもすごいですけど、パンテラだとわからせたパンテラもすごいですね。

あはは! そうですね!(笑)


編集部からのお題 その4
Through The Fire And Flames - DragonForce


(イントロを聴いて)これまたクセの強い……(笑)。うわ~、速~い。私、こんな感じでシンセが入ってて、リズムが速い曲を目覚ましにしてたことがあって。チルドレン・オブ・ボドムの「Needled 24/7」っていう曲なんですけど、その曲だと絶対に目が覚めるんですよ。でも、そのうちそれに慣れて違う曲に変えちゃって……(1回目のサビに差し掛かる)あ、なんか聴きやすくなってる。メタルにハマり始めた頃は、こういうふうに速いのがカッコいいと思ってたんですよね。

―ああ、それはメタルキッズが全員通る道ですね。速ければ速いほどいいっていう。

そうそうそう! そういう時期が私にもあって、それがチルドレン・オブ・ボドムでした。

―ちなみに、このバンドはドラゴン・フォースと言います。

ああ、知らない。こういう曲はライブで聴きたいかも。音源だと薄く感じちゃうというか……。この人たちのライブに行ったらエモくなりそう。このメロディアスな感じ。(間奏のコーラスパートで)ここも絶対みんなで歌うじゃないですか(笑)。

―歌だけじゃなくてギターソロも聴きどころです。

ああ、それも盛り上がるところですよね。間奏が長くて、ギターが速いのがいいって思ってた時期もありました。だからその頃、パンテラは「おっそ!」って思ってて。(パックマンノイズのパートで)おおっ! 「これ、ギターの音なの?」っていう音がいっぱいありますね……(間奏が)長いもん! ヴォーカル、ヒマ!(笑)。でも、これもメタルの特徴ですもんね。楽器もヴォーカルも主役っていう。これまで楽器の音ってどうでもよかったんですけど、演奏のことを気にし始めるきっかけになったのは、こういうふうに間奏が長いメタルだったと思います。


編集部からのお題 その5
Seasons - BARONESS


―これはバンド名はわからないと思うし、普通のメタルとは違うんですけど、曲の展開が面白いので聴いてみてください。

わ! たのしみです。

―ドラムの感じはメタルっぽくないですよね。

うん、うん。……お、ちょっとずつ(メタルっぽく)なってきた(笑)。速くなってきてる! ヴォーカルのテンポは変わらないのに、後ろの演奏がナチュラルに変わってる。

―同じ展開が出てこないですよね。

うんうん。ぼーっとしながら聴いてたら気付かないかも。ドラムがすごくテクニックを見せてくる感じですね!

―BARONESSってバンドで、5月にリリースされるアルバムからの先行カットです。僕が今一番アルバムが出るのを楽しみにしているバンドです。多分、話題になると思います。

へぇ~。これは盛り上がるっていうよりも聴き込んでいたい感じですね。

―このバンドは作品のジャケットをヴォーカルの人が描いてるんですよ。

すごい! めちゃめちゃ細かいし、色もきれいですね。美術館とかに飾ってそう。

―こういうタイプのメタルはどうですか?

いろんな音楽を聴いてからじゃないとわからなさそう。シャッフルで流れてきても気に留めないと思います。今は「演奏を聴いてみて」って言われたから聴けたけど、前情報なしでこの曲を聴いて、「これ、めっちゃいいじゃん!」って言う人は相当変な人だと思う(笑)。 

―僕は変な人なんですね(笑)。

(笑)これ、キャッチーとは言い難いじゃないですか。メロディもあまり頭に残らないし、演奏も印象的なフレーズがあるわけでもないから……変な人なんですよ(笑)。


Photo by Takuro Ueno


編集部からのお題 その6
Nemesis - Arch Enemy


―この曲はSpotifyに入ってなかったので(現在は入ってる)、YouTubeで聴いてみましょう。

ああ、こういうのめっちゃ聴いてた! こういう声(グロウル)を練習してた時期があったんですけど、本当に肺活量がないと声が続かないんですよね! けっこうスキルがいるんだなと思いました。

―もう練習はしてないんですか?

ある程度やってやめちゃいました(笑)。でも、レコーディングのときにガヤでこういう声をうっすら入れてたりします。

―ヴォーカルはこんなですけど、サビがエモいんですよ。

ギターがめちゃめちゃエモさを出してますね!

―しかも、歌詞は“One for all / All for One / We are strong / We are one”なんですよ。

そんないいこと歌ってるんですか!? 絶対悪いこと歌ってると思った!

―……そして、このヴォーカルは女性です(とYouTubeの画面を見せる)。ちなみに、アーチ・エネミーというバンドです。

えっっっ!? そうなの……!? ……ちょっと、衝撃なんですけど……。これは気付かなかった……。すごいですね! ええ~、すごい。こんな声、低すぎて出ないですよ。完全に男の人だと思ってました。

―菜緒さんの様子を見ながら、「これは男だと思ってるな、よしよし」と思ってました。

騙された(笑)。

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