エルトン・ジョン伝記映画、制作陣、本人が語る『ロケットマン』にかける思い

まだジョンが有名になる前、ブルーソロジーというバンドに属していて、1967年に作詞家のバーニー・トーピンに出会い、彼らを一躍有名にした「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」出来上がった。そして、地位と名声の中で、薬物に溺れて行ったーー。彼の人生で起こった様々な真実を物語に入れ込むことを、映画の製作陣たちは恐れなかった。1970年、LAのトルバドールで「クロコダイル・ロック」のパフォーマンスを行い、全米デビューを果たしたが、当該楽曲はそれから2年先までは、楽曲として完成していなかったという。「それには気づいていたよ」と、フレッチャーは語る。「でも僕が一番気にかけていたのは、映画的かつミュージカル的に、その瞬間を捉えることだった」。

映画の主軸は、トーピン、およびエルトンの元マネージャーであり恋人、ジョン・レイドとの関係性である(レイドは1975年から1978年まで、クイーンのマネージャーを務め、『ボヘミアン・ラプソディ』でも重要なキャラクターとして描かれており、役は『ロケットマン』とは違う俳優が務めている)。プレス向けの試写会では、トーピンがジョンに対し、有名であることの証を追い求めるのではなく、音楽に集中するよう仕向けている。レストランでちょっとした言い合いになっているとき、トーピンがエルトンを宥めるために「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」を歌うシーンもある。「エルトンとバーニーは兄弟のようであり、互いに愛し合っているんだ」と、エガートンは語る。「この映画は、彼らの関係性を全面に押し出す、とても良い機会だったと思うよ」


『ロケットマン』撮影現場のタロン・エガートン、エルトン・ジョン、そしてデヴィッド・ファーニッシュ

Translated by Leyna Shibuya

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