ブライアン・イーノがダニエル・ラノワ、そして兄弟のロジャー・イーノとコラボし1983年に世に発したアルバム『アポロ』を、エクステンデッド・ヴァージョンで再発する。
7月19日リリース予定の同作は、新曲11曲を収録予定だ。うち5曲はブライアンが制作を担当し、3曲はラノワ(「カプセル」、「ラスト・ステップ・フロム・ザ・サーフェス」、「ファイン・グレインド」)、そしてもう3曲はロジャー(「ウェイキング・アップ」「アンダー・ザ・ムーン」「ストレンジ・クワイエット」)が制作した。3人が集結するのは、オリジナルの『アポロ』が発売されて以来初。ブライアンのシンセがNASAの映像に合わせて響き渡る「ライク・アイ・ワズ・ア・スペクテイター」のビデオも公開されている。
現在、プレオーダーを受付中の『アポロ』は、5つの形態で発売される:2CDバージョン、デジタル・エディション、オリジナルジャケット写真のスペシャル・デジタル・バージョン、見開きジャケットの2LP、そして限定版のフルカラー冊子がついたナンバリング2CDバージョンだ。
イーノとラノワによる『アポロ』は、アル・ライナート監督によるアポロ11の月面着陸シーン、および宇宙飛行士のコメンタリーを収録した映画『宇宙へのフロンティア』のサントラとして制作された。同作のうちいくつかの楽曲はコマーシャルや、『トレインスポッティング』、『トラフィック』、『28日後...』、『ドライヴ 』、『ラヴ』と言った映画で使用され、ブライアンの「アン・エンディング」は2012年のロンドンオリンピック開会式で使用された。
ブライアン・イーノとラノワは、オンタリオはハミルトンにあるラッターのスタジオで『アポロ』を制作した。その後2人はU2のアルバム『焔』、『ヨシュア・トゥリー』、『アクトン・ベイビー』、『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』、『原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム』といったアルバムのプロデュースなど、共に数多くのプロジェクトに参加。しかし今回の11の新曲におけるコラボレーションは、1983年のオリジナル盤『アポロ』以来、 初のことになる。