全米でブリトニー・スピアーズの「解放運動(#FreeBritney)」がヒートアップする理由

#FreeBritney運動を本格化させたものは何か?

ソーシャルメディアの外で、Barker氏とGray氏はブリトニーに関わるニュースを注意深く追いかけていた。後見人の1人であるWallet氏が自身の年棒を42万6000ドルに引き上げることを要求し、それが承認されたとき、2人は、その詳細不明な背景を疑い始めた。そしてブリトニーがラスベガスで行う予定だった定期公演『Britney:Domination(ブリトニー:ドミネーション)』に関しても、発表されてからわずか3ヶ月の間に、中止が発表された。そのニュースの中では、3年間の約束が果たされず延期されること、そして結腸穿孔から回復したものの、長期間入院が必要な父を看護する必要があることについての記載があった。

Instagramでは、彼女のデビューアルバムが20周年を迎えること以外の投稿が、どんどん暗くなっていった。そしてまた彼女は、公の場へ姿を現さなくなった。ポップ界の姫が自身で車を運転し、彼氏と一緒にIn-N-Outを食べに行く姿を捉えた写真を見たBarker氏とGray氏は、それを怪しんた。なぜならブリトニーは、自身で車を運転することが法律で禁じられているからだ。そしてタブロイドスターは忽然として、パパラッチの好奇の目から姿を消した。

「私たちは、彼女のInstagramについてのPodcastをやっていたので、他に話す話題がない時に、深読みしてしまうのは当然のことです」と、Barker氏は話した。同氏は以前、ガーディアン誌において、チアリーダーの虐待や安すぎる給与についての調査員をしたことがあると言う。さらにBarker氏は、「時が経つにつれて、彼女がどこにも姿を表さないことを、奇妙に思うようになりました。ブリトニー・スピアーズは、パパラッチが最も写真を撮りたがる人物だからです」と続けた。

3月、ブリトニーの姿が見えない中で、Wallet氏は突然身を引き、Jamie Spears氏が唯一の後見人なる。ニュースメデイアのThe Blastによると、Wallet氏はこのように述べている:「後見人は、即時の対応を要する多くの活動が必要となり、後見を受ける者(ブリトニー・スピアーズ)が優先すべきことは、Wallet氏の退職を受け入れること、修正された後見人の財産に関する書類を直ちに発行することである」

さらにWallet氏は、「この要求が一方的に認められなかった場合、後見を受ける者とその財産は相当の損害、取り返しのつかない不都合、避けられない危険を被ることになる」と続けた。

Wallet氏の離脱から一ヶ月して、ブリトニーはInstagramに戻り、「私の時間が必要」と言う投稿をした。Barker氏とGray氏は、このキャプションはブリトニーによるものではないと気づいた:普段はふわふわとした絵文字を使うブリトニーが、突然顔文字を使ったことによって、彼女たちの疑惑が増大した。そしてそのおよそ1時間後、ブリトニーが精神療養施設へ30日間、自ら入所する。

翌日、彼女たちの密告者は、Google Voiceに留守電を残した。匿名を希望したそのパラリーガルは、ブリトニーが姿を表さなくなってからも毎週続けられるPodcastを、定期的にチェックしていた。Instagramの投稿を解析する代わりに、Barker氏とGray氏はリスナーに、ブリトニーの居場所に関する根拠のない不安をシェアした。先のパラリーガルによると、ドミネーションのリハーサルの際、ブリトニーが処方された薬を摂取するのをやめたと言う。そしてJamie Spears氏は、ブリトニーが薬の摂取を拒否し続けた際、ショウを取りやめにすることを決意し、それに対しブリトニーは、「私の病気のせいにした」と言ったそうだ。

ボイスメールを送る2週間前に法律事務所を辞めたと言う情報筋は、最初のレポートで書かれていたように、パパラッチ撮影による、ブリトニーが自身の車を運転する姿がきっかけとなって、 彼女は1月から4月まで精神療養施設に入っていたと主張する。

そして彼は、「彼女は行きたくありませんでした」と続ける。「私が理解していることは、あれは彼女の要望では全くありません」(Wallet氏とブリトニーを収容していた施設は、ローリングストーン誌によるコメントの要求に対し、返答をしていない)

Translated by Leyna Shibuya

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