ジョン・レノン所有ビートルズサイン付きLP、およそ2500万円で出品

「肉片ジャケット」として評判が悪いことで有名なLP『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』のジョン・レノン所有の1枚が、23万4000ドルでオークションに出品される。(Julien's Auctions)

ジョン・レノンが個人的に所有していたLP『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』には、レノン、マッカートニー、スターのサインが書かれており、アナログ盤史上第3位の高値で競売に出品される。

ジョン・レノン所有の『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』のLP盤は、「肉片ジャケット」として評判の良くないバージョンで、3人のビートルのサインが施してある。このレコードは、今週ビートルズをテーマに掲げたオークションで設定価格23万4000ドル(約2570万円)で売りに出される。

このアナログ盤には、レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スターのサインが書かれており、裏ジャケットにはレノンの手によるスケッチも描かれている。これはジュリアンズ・オークションが開催する「ザ・ビートルズ・イン・リバプール・オークション」の目玉商品で、このオークションにはビートルズのメンバーゆかりの品々が300点以上出品される予定だ。

「ビートルズの肉片ジャケットのアナログ盤では史上最高値であり、アナログ盤全体では史上3番目の高値」と、ジュリアンズ・オークションのCEO兼社長ダレン・ジュリアンが言う。「この市場は今でも成長し続けているため、今後5年間でこのレコードが50万ドル(約5500万円)の利益をもたらすと見込んでいる」

同オークションハウスでは、かつてリンゴ・スターが個人所有していたビートルズの『ホワイト・アルバム』のアナログ盤に79万ドル(約8660万円)という史上最高値を設定したことがある。また、エルヴィス・プレスリーの「マイ・ハピネス」のアセテート盤がアナログ盤の価格として史上2番目の高値を記録しており、これは2015年にジャック・ホワイトが密かに落札している。

ジュリアンズ・オークションによると、レノンが所有していた『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』のアナログ盤は「もともとはニューヨークにあるダコタハウスのジョンの家に飾られていたが、サインを施したあとにビートルズ・ファンだったデイヴ・モレロに渡された。これはモレロが所有していたオープンリース式の『Yellow Mater Custard(原題)』の録音物との物々交換だった」という。

そして、同オークションハウスは「匿名を望むこのアナログ盤のバイヤーはアメリカの収集家で、投資目的でこのレコードを購入し、今後このレコードの価値が上がると確信している」と続けた。

同オークションの他の目玉商品は、サンフランシスコのキャンドルスティック・パークで行ったアメリカ最後のビートルズ生演奏時にサインされた野球ボール(7万5000ドル)、1964年7月10日の「ビートルズ来訪」を告知したリバプール空港の4人のサイン付きポスター(4万1700ドル)、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、バディ・ホリーのサイン付きカスタム・デコレーションのアコースティック・ギター(5万4200ドル)だ。

Translated by Miki Nakayama

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