チューバッカを演じた故ピーター・メイヒュー未公開インタビュー

ピーター・メイヒュー、1997年の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の撮影現場にて(Lucasfilm Ltd. )

2019年4月30日に逝去した、チューバッカを演じたピーター・メイヒュー。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開前にローリングストーン誌に語ってくれた未発表インタビューをここに紹介する。スター・ウォーズの愛されキャラ、ウーキーを演じた彼は、目を見張るような経験について語ってくれた。

毛皮の大きな着ぐるみに身を包んだピーター・メイヒューは、自身の印象深い青い目と、7フィート3インチの体を使って、チューバッカに命を吹き込んだ——そして彼は、ハン・ソロの隣にいる、毛むくじゃらの副操縦士を、周りの人間と同じくらいリアルなキャラクターに仕立て上げた。2015年11月、ピーター・メイヒュー(2019年4月30日逝去、享年74歳)はローリングストーン誌にて『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を特集した際、インタビューに答えていた。ここに初めて、その会話の全容を掲載する。

—今は、どのようなお気持ちですか? 

興奮しているよ。今まで長いことこの仕事をしてきたけど、こんなことってなかったからね。ちょっと不安だけど、それでも楽しんでみるよ。

—初めてこの映画に参加することになった時、あなたはどのような言葉を発したのでしょうか?

もともとは、旧3部作の時にお声がかかったんだけど、エピソード3で、ヨーダを危機から救うためにチューイが必要だと言われたんだ。そのことについて何も言われなかったけど、みんなが脚本を読んだ時、「ここにはピーターが必要だね」ということになったんだろう。今回(訳注:『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)について?それは、J・J・エイブラムスから、「やあ、ピーター、元気してる?」と電話を受けたんだ。それから、僕がまあ、元気にしてるよ、と答えると、彼が「実はちょっとしたお願いがあるんだよ」と言う。何かと尋ねると、「実は新しい『スター・ウォーズ』作品を作るんだけど、君に参加して欲しいんだ。撮影地のイギリスに行って、色々やって欲しいんだけど、君、来られるかな?」と聞かれた。僕は、「もちろんだよ。断る理由がない」と答えたんだ。僕は始まる前に、医者にかかっていることを伝えて——手のうちをさらけ出した。僕は、「実は、歩けないんだ。その他のことは大体なんでもできるけど、歩くことだけができない。でも、表情も作れるし、歩く以外のことだったら、チューイのためならなんでもできるよ」と伝えた。すると彼は「わかったよ。じゃあ、君ができることをすぐにまとめるからね」と言ってくれた。とても嬉しかったよ。

—他のキャラとは違って、あなたは一度コスチュームを身につければ、1977年のチューバッカの姿のままですね。

まさにその通りだね。僕は、そんなに体重も増えていないし。チューイは少しふっくらしてるけど、エピソード3に出てくるウーキー族の平均よりは、小さめだしね。この衣装は、旧3部作から正確に複製したんだ。多分、判別は難しいと思うけれど。僕はその現場にいて、頭から何から、すべてのフィッティングに参加しなければいけなかったんだ。


『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の撮影現場にて、チューバッカ役のピーター・メイヒュー、ジョージ・ルーカス、マーク・ハミル、そしてハリソン・フォード

Translated by Leyna Shibuya

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