[ALEXANDROS]川上洋平、アメリカ映画を語る

Rolling Stone Japan vol.04掲載|[ALEXANDROS]川上洋平(Photo by OGATA for Rolling Stone Japan)



簡単に言語化できないものを表現してくれる映画

ーなぜ川上さんを特に惹きつけたものが映画だったんですかね? 音楽や本やスポーツやほかにも娯楽ってあったわけじゃないですか?


映画って、自分にすっとしみ込む感じがするんですよ。音楽だったら、俺、こんなにカッコいい曲歌えないよ、とか、弾けないよって自分と比べちゃうんですけど……映画はなり切れちゃうんですよ。例えば『007』シリーズを観た後だったら、あたかも自分がジェームズ・ボンドになったように振る舞って観たりとか。経験あるんじゃないですか? 音楽とか小説だと、そうはいかない。映画は気がついたら、自分が主人公になってるような感覚があるんです。

ーなるほど。僕もジェームズ・ボンドになりきった経験あります(笑)。ちなみに映画音楽は、お好きですか? 好きな作曲家の方とかいます?

最近だと『ダンケルク』(2017年)とか『ブレードランナー2049』(2017年)をやっていた、ハンス・ジマーとか大好きですね。あとは、『バットマン』のダニー・エルフマン。日本だと『ALWAYS 三丁目の夕日』を手がけた佐藤直紀さんが好きです。劇伴ずっとやりたいって言ってるんですけど、なかなか話がなくて。だから、今回の映画『BLEACH』はめっちゃうれしかったです。主題歌だけじゃなくて、挿入歌も担当してるから、劇伴デビューってことで!


Photo by OGATA for Rolling Stone Japan

ー実際、『BLEACH』で[ALEXANDROS]が流れてる場面、めちゃくちゃカッコよかったんで、がっつり劇伴を担当された映画、観てみたいです。アメリカ映画がお好きな理由はなんですか?

楽しみにしててください(笑)。いやー、そうですね……アメリカ映画って、夢、感じません? 古いアメリカ映画のビデオがたくさん、うちにあったんですよ。両親が観ていたものを引っ張り出して、片っ端から観たりして。『カサブランカ』(1942年)とか、モロッコの話だから中東の風景と重なってすごく好きでした。イギリス映画ですけど、『アラビアのロレンス』(1962年)も舞台になった、ヨルダンにあるペトラ遺跡が近かったので行けたんですよ。あとは『スター・ウォーズ』(1977年)ね。ルークの故郷のタトゥイーンの風景なんか、自分が普段見ていた景色と一緒だったから。「あ、まんまだ!」って興奮があって。でも、別に何があるわけじゃないんですけどね(笑)。さっき話したように作品に自分を投影できたんです。

ーほかに記憶に残っているアメリカ映画ってあります? まだお話伺うんですけど、まずはざっと。

『フレンチ・コネクション』(1971年)とかも記憶に残ってますね。定番ですけど『クレイマー、クレイマー』(1979年)のフレンチ・トーストのシーンを観て食べたくなって、何回も作りました(笑)。80年代になってくると、わりとリアルタイムで観てるんで。ダン・エンクロイドが出てる『大逆転』(1983年)とか、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが出てた『レインマン』(1988年)は大好きでした。あれはハンス・ジマーが音楽を担当していたんじゃなかったかな。あと、これは、アメリカ映画かっていうと微妙ですけど『アマデウス』(1984年)も、すごく好きです。『ブレイブ・ハート』(1995年)や『グラディエーター』(2000年)は自分が作る楽曲に影響を与えてますね。「For Freedom」とかは『ブレイブ・ハート』のセリフにインスパイアされてるし。00年代だとコーエン兄弟監督の『ノーカントリー』(2007年)は大好きな作品です。

ー『イージー・ライダー』(1969年)とか『タクシー・ドライバー』(1976年)みたいなアメリカン・ニューシネマの作品群はいかがでしょうか? 

観ますけど、昔のハード・ロックを聴くような感じでしか観れてない感じがしますね。どこか懐古主義的というか、やっぱり今の映画が好きだなって思っちゃいます。

ー自分の今の感覚と地続きじゃないから、あんまりピンとこないんですかね?

映画館で観れば違うのかもしれないんですけどね。たまにそういうリバイバル上映みたいなものもやってますけど、あんまり行けてなくて。そういうのもう少しみてみたいなーとは思ってるんですけど。

ーなるほど。ちょっと話が変わりますが、映画は自宅で観る派ですか? それとも映画館派ですか? 

圧倒的に映画館ですね。この取材の後も、映画を観に行くつもりでいます。特にポップコーンに目がなくて、おいしいポップコーンを出す映画館はチェックしてあります(笑)。深夜とかに行くと、意外と「あ、川上だ!」とか、あんまり気づかれないんですよ。あと、映画好きな人って一人なことが多いから気づかれたとしても「あぁ、どうも。これから観るんですか?」ぐらいですんなり終わることが多い(笑)。行きすぎて、めちゃくちゃポイント溜まってますね。余裕で何本も映画無料で観られるぐらい。

ー川上さんの「おいしいポップコーンを出す映画館リスト」、かなり気になりますね。

ポップコーン、本当に好きで……お酒も飲まないし、焼肉も食べないのに、悪玉コレステロールの値がめっちゃ高いのは絶対にポップコーンのせいなんです。バター多めに入れちゃうんですよね。2~3プッシュぐらい。しかも、必ず1作品ごとに必ず一袋食べるから、合計3袋。かなりヤバい。

ーお家でも、ポップコーン用意するんですか?

ポップコーン製造機を買いました。あと、それでもやっぱり味が違うから。どうしても映画館のポップコーンを観てるときに食べたくて、お持ち帰りしたこともあります。

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