ニルヴァーナとともに生きたメンバー、家族、友人が語る、カート・コバーンへの賛辞

Michel Linssen/Redferns


カート・カークウッド(ミート・パペッツ)
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Jordi Vidal/Redferns via Getty Images
グランドキャニオンを説明するようなもの

なぜニルヴァーナがそんなに重要なものになったのか今でもみんな考えているように思う。いろんな意味で彼らが興味深いものとなったのは、今も変わらないその神秘性によるものだ。みんな今でも頭を掻きながら「あれは何だったんだろう?」って言ってるよ。

音楽界における変な時期だったんだ。ポップやロックにはいろんなことが起こっていたけど、オルタナティヴにすら、ニルヴァーナほどのものは現れていなかった。シアトルのシーンにはいい音楽をやってるいいバンドがたくさんいたけど、ニルヴァーナはとにかく既存の枠組みを超越するような次元の違うバンドだったんだ。パンク・ロックでもヘヴィ・メタルでもなく常に変化するようなものだったんだ。

カートの声は完璧なロックの声だった。無理がなくとてもオープンで、とにかく彼は、生の感情で溢れた、申し分ない男だったんだ。それ以上何を求める?彼の歌と演奏も見るといつも思ったんだ。「これ以上できることなんてあるのか?」って。それは見たことない人に対してグランドキャニオンを説明するようなものなんだ。

ジョン・フォガティ
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Chelsea Lauren/WireImage
時が止まったようだ

特定の音楽を好きになるっていうのは不思議なことだ。新しいものを受け入れ、好きになり、自分のものにする。ニルヴァーナは多くの人たちが“自分のもの”にした。まるで永久不滅かのように、まるでずっとそこにあるかのように。『ネヴァーマインド』がいかにすばらしいバンドかを考えると時が止まったような感じに思えてくるんだ。それはもしかしたら私が年を取ったからかもしれない。人は自分の人生や文化にこのような偉大な存在が現れたらそれをありがたく思って見る傾向がある。まるで映画の中で生きてるみたいにね。残念ながら私はニルヴァーナを生で見ることはできなかった。でも時々、スイッチを入れたらカートがまだここにいて、今でもバンドでライブをやってるんじゃないかって気がする時があるんだ。

Translated by Takayuki Matsumoto

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