ニルヴァーナとともに生きたメンバー、家族、友人が語る、カート・コバーンへの賛辞

Michel Linssen/Redferns


ジョン・マッコーリー(ディアー・ティック)
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Tracy Allison
カートの声は希望をくれた

俺が初めて買ったニルヴァーナのアルバムは『イン・ユーテロ』だった。その時、俺はすごく小さかったと思う、7歳ぐらいかな。そういったものは一度も聞いたことがなかった。ギターを「サーヴ・ザ・サーヴァンツ」で始めて、俺はこのバンドにはずば抜けた何かがあると気づき、それによって自分がギターで何ができるか、そして何をすべきかということについての考えまでも変わったと思う。

それ以降、ニルヴァーナは俺の大好きなバンドだった。高校には全く馴染めず、ニルヴァーナがそれにピッタリのサウンドトラックのような感じだったんだ。カートが死んでから長い時間が経っていたけど、俺は他のあまり学校に馴染んでいないやつらと仲良くなって、そいつらもみんなニルヴァーナが好きだった。俺たちは一緒にマリファナを吸ってギターを弾いて学校をサボっていたんだ。

彼の声にはいつも心を打たれた。しゃがれた声の人はよく聞いたけどカートは別次元だった。小奇麗な声ではなく、彼はどう見てもトレーニングを積んだシンガーでもない。でも、それが俺に希望をくれたんだ。

パティ・スミス
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Kevin Mazur/WireImage
子どもたちにニルヴァーナがあってよかった

ニルヴァーナが出てきた時、本当にワクワクしたわ。私は音楽に情熱を注いだりバンドの熱狂的なファンになったりするような時代はもう終わっていたから、自分のためではなくてね。私にはザ・ローリング・ストーンズがあった。だから、子どもたちにニルヴァーナがあってよかった。私はカートの苦悩や私生活のことは何も知らなかった。その作品と情熱を見て私はワクワクしたの。彼の死は私にとってもものすごい衝撃だった。

その日、私たちはレコード店に行って、子どもたちが外で泣いていたのを覚えているわ。どうしていいかわからなくなっていたように見えた。私は(スタートレックの)“最優先指令”を犯してはならないピカード艦長のような気分だったわ。私が何かを言えるような状況ではなくて。でも本当は、彼はあんな選択をしてしまったけど大丈夫よ、って慰めてあげたかったわ。(1996年)

Translated by Takayuki Matsumoto

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